《 巨大ネコミミナースの襲撃 》



----------------------------------




「うー、目が痛い。」

 俺はパソコン画面から目をそらし、大きく背を伸ばす。
もう4時間も作業をしていたのだ。 疲れるのは仕方がない。


 俺の名前は畑山連冶、 20歳、 某ゲームソフトメーカーに勤めている。

 その日も俺は、朝からパソコンゲームの制作に奮闘していた。

 ゲームの名前は、
「ねこにゃんハイパー大戦デラックスSV」!!

 看護婦やセーラー服、ブルマ姿のネコミミ少女が、天下一を競って闘うという内容だ。

 もちろん出てくる少女は、キャラ人気を狙って、皆巨乳で可愛い顔をしている。
ゲームの途中で必ず、彼女達の服が破れて、えっちシーンが続発する。

 聞いただけで頭が痛くなるような名前のゲームなのだが、これが結構人気がある。
パートT、Uが当社としては大ヒットしたので、当然続編を作ることになった。

 今、俺が担当しているのは、
ニャーリスという名前のネコミミナースの活躍するシーンだ。

 ピンク色の白衣と看護婦帽をかぶったこのネコ少女は、すばしこくて強く、
シリーズの登場人物(ネコ娘)の中でも、根強い人気があった。



「おーい、ちょっと休憩してくるわー。」

 俺は同僚にそう言うと、屋上に出た。
会社のオフィスは最上階にあったので、俺はよくビルの屋上に行く。

 遠くをながめていると、疲れた目が休まる。

 いつものように街の光景を見ようと顔を上げた俺は、そこで硬直する。




  
巨大な少女が、ビルの谷間にそびえ立っていた。



 年のころは15〜6歳くらい。 
彼女は、その姿を目にした者が、ぽかんと口を開けてしまうような格好をしていた。

 何よりも目を引くのが、肩まで伸ばした髪の毛からぴょこんと生えるネコミミだ。
それは彼女の顔の半分くらいの大きさで、ふわふわの毛に覆われていた。

 たまにピクッと動くそれは、明らかに作り物ではない生きたネコの耳であった。

 きらきら光る瞳、可愛い笑顔と信じられないくらいに大きな胸。

 淡いピンク色の白衣に、看護帽。


 猫の耳を持つ看護婦の少女・・・、 ネコミミナース・・・???

 俺はあっけにとられた。
彼女は、まるでゲームの中から抜け出てきたような非常識な姿をしていた。


 しかし、なんという巨大さだ。


 50階建ての高層ビルでさえ、彼女の胸までの高さしかない。
街行く人々も驚いて、そびえ立つ巨大少女を見上げていた。

 俺は彼女の巨大さに驚いたが、これが現実だとは信じられなかった。

 最初俺は、なにかのトリックを使った広告だと考えようとした。
しかし、どう見ても本物の巨大なネコミミ少女にしか見えない・・・。


 その時、彼女が一歩足を前に踏み出した。


 ずううううんん!!!


「わっ! わわ!!」

 俺の体は、空中に50センチも跳ね飛ばされ、コンクリートの地面の上に転がる。
周囲のいくつかのビルが、ぐらぐら揺れているのが分かる。

「あ、歩いただけで・・・、これか。」

 俺は呆然とする。
彼女の信じられない体重を、実感したからだ。

 なんでこんなものが突然現れたのだ!?
俺の問いに、答えてくれる者はいなかった。


 なおも歩く彼女は、目の前のビルに軽く触れる。
それだけで、頑丈なビルはあっさりと崩れ去る。

 ビルが壊れる轟音の中、地上の人々が悲鳴を上げているのが聞こえる。
街は、阿鼻叫喚の大混乱に陥ったようだ。


 立ち上がり、顔を上げた俺は、パニックを起す。

 すぐ目の前に、彼女の長い脚が見える。
はるか頭上より、巨大なネコミミの顔が見下ろしているのが見える。

 なんということだ。
俺の会社の入っているビルは、彼女の膝までの高さしかない。


「あらあら、可愛いこびとさん達ね。」

 巨大ネコミミナースの笑い声が、頭上で響く。

 すぐに巨大な手が、天空より降りてくる。
彼女の手は、それだけでもこのビルの屋上の半分以上を覆えるくらい大きかった。


「ひえ〜!」

 俺は悲鳴を上げるが、腰が抜けて動けない。

 たしかに、俺の会社は、ネコミミ娘のゲームで大儲けしたが、
だからと言って、巨大なネコミミ娘の指で、捻り潰されるいわれは無い。


 しかし、彼女は俺達を潰すことなく、代わりに、その太い指先で、
このビルの屋上にでる唯一の出口を押し潰した。

 コンクリと鉄で造られた出口が、彼女に簡単に潰されるのを、俺はただ呆然と見ていた。

 これでもう、この屋上からは誰も逃げられない。
屋上には、俺の他にも14〜5人の男達がいたが、皆、どうしようもなく右往左往している。

 俺はフェンスに手をかけ地面を見てみたが、この高さではとても飛び降りられない。


 その時の俺は、自分達の避けられない運命を、うっすらと予感していた。



 この巨大ネコミミ娘を、止めることができる者はいない。



 今の俺達には、ただ彼女のきまぐれに玩ばれる運命しか残されていなかった。










「あらあら、どうしたの、みんな顔色が悪いわよ。」

 再び彼女の声が周囲に響く。
あんなに巨大なのに、このネコ娘には、俺達の顔が見えるだろうか?

 
皆の顔色が悪いのは、あんたが怖いからでしょうが。
俺は心の中で、そうつっこみを入れる。
もちろん、そんなことを思っても、何の意味もないのだが。


「ふふふふふ、みんな疲れているみたいね。 とっても可哀想・・・。」

 
彼女は、楽しそうに言う。 いったい何をするつもりなのだ。。


「安心して、私は看護婦なの。
私が、みんなを治療してあげるわ。」


 彼女はそう言うと、ピンク色の白衣を前にはだけた。


 なんと、彼女はノーブラだった。
彼女の顔よりも大きな、はちきれんばかりの乳房が、ブルンと飛び出す。

 こんな時にも関わらず、俺は思わず彼女の裸の胸に見惚れてしまう。

 看護婦帽を被ったままの彼女は、俺達のビルをじっと見下ろす。
このビルは、彼女の膝までの高さしかない。


 それから、彼女は白衣をまくりあげ、片手で純白のパンティを脱ぎ去る。
そして、二本の太い指で、彼女の濡れた秘部をぱっくりと開き、人々に見せつける。

 そこは、驚くほど綺麗なピンク色の柔肉の裂け目だった。
しかし、そこは何百人もの人々を簡単に飲み込んでしまえそうなほど大きい。


「どう、私の膣・・・、きれいでしょう?
うふふふ、でも、ちょっと恥ずかしいな・・・。」



 
恥ずかしいと思うなら、するなよな。
俺は心の中で、つっこみを入れるが、恐怖のため声にならない。


 
びっちゃーーん


 大きな音がした。

 バケツ10杯分くらいの量の滴が頭上より落ちてきて、俺の目の前で飛沫をあげる。

 むせかえるように甘い香りが、周囲に広がる。
なんということだ、 それは彼女の愛液のしずくだった。

 大きく開いた彼女の陰唇から、すごい量の愛液が溢れ出している。
それで、彼女の股間の真下にいる俺達の頭上に、大きなしずくが滴り落ちているのだ。
 


「それでは、治療をしまーす。」


 巨大ネコミミナースは頬を少し赤らめながらも、ゆっくりとしゃがみ、
濡れる
秘部を、ビルへと近づけてくる。

 このままではこのビルは、すぐに彼女の巨尻に潰されてしまうだろう。
もちろん、彼女の体重の前には、小さな俺達なんかひとたまりもない。

 俺の周りでは、逃げ遅れた者達が彼女の巨体を見上げ、悲鳴をあげていた。
それを見て、彼女は嬉しそうに微笑んでいる。


 俺は慌てて逃げ道を探すが、屋上の出口は、さっき彼女に潰されて無くなっている。


「ちょっ、ちょっ、ちょっと待ってええええ!!」

 俺は悲鳴を上げる。

 この巨大少女は
「治療をする」とか言っていたが、
大股を開き、ビルの上に座るのが、どうして治療になるのだ??

 彼女の言うことは無茶苦茶だ。
だがよく考えてみれば、この巨大ネコミミ娘に、まともな話が通用するわけがなかった。

 俺の都合など、もちろん彼女は気にしない。
すでに俺の頭上は、完全に彼女のピンク色の巨体におおわれていた。

 彼女の大きな股間の唇は、ぱっくりと開き、愛液を滴り落としながら、
ビルを丸ごと飲み込まんばかりの勢いで、迫ってくる。


 「ひええええーー!!」

 「お助けーーー!」

 「うわあああぁあ!」

 「やめてぇえー!」



 ゆっくりと巨大な股間が、俺達の上に降りてきた。



 俺達の悲鳴は、巨大な彼女の下で、より高くなるのだった。





目次に行く 戻る めくる