《 この世界は「えっちなおねえさん」のモノになりました 》 03

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第3章 そこに座りますから逃げてください


地面に座って、今後の行動を考える事にする。
ムチムチの大きなお尻を持ち上げる。
え・・・待って、こんなに大きな私が座ったら、地面の大勢の人たちが潰されてしまう。
私はそのままの姿勢で、しばらく動きを止める。

人々には、大きくお尻を上げた今の私の姿がどう見えているのだろう。
きっと、
おっきな、おっきな青いビキニのお尻に驚愕してるだろう。
これが落ちてきたら、地面の全ての物が押し潰される。
私はその結果に責任をとれない。

私の中で誰かが叫ぶ。
『やめなさい、お尻の下にまだ大勢の人がいるのよ!
あなたが座ったら、たいへんな事になるわ!』

ぼんやりと考える。あぁ、これは私の良心の叫びなの?
でも、私は巨人になってしまった、何処かに座らないといけないの。







不思議な事に気がついた。 誰でも経験した事があると思うけど、
お尻を上げたままの状態でじっとしてたら脚や太ももが疲れてくる。



この姿勢は普通に苦しい筈なのに・・・私の身体は全く平気。
お尻を上げたままの姿勢が苦しくないなんて、マジありえんてぃー。
これって、私の筋肉がスーパーマン的に強くなっているって事なの?

今の姿勢でいれば、私が座ることが判るので、お尻の下にいる人たちは逃げていると思う。
でも、もう座る気分になっているの、止められない。

「皆さん、私はここに座ります。10数えるから、その間にお尻の下から逃げて下さい。
10、9、8、7・・・」 お尻を上げたままカウントダウンを始める私。

カウントダウンはすぐに終わる。
「3、2、1 はい時間切れ」
ズドドドーン!
そこにあった全てのモノが私の巨尻に押し潰される。

あはっ、楽しい! 座った時の感想がそれ。
特に大きな高層ビルは無かった。 雑居ビルと一戸建ての住宅が立ち並んだ区域。
そこが一瞬で私のお尻に潰される。

抵抗なんて感じない。 柔らかいクッションの上に座った感じ。
そう・・・ビルや建物が柔らかいのではない。

私の肉体が凄まじく強靭になっているの!




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