《 大いなる私 》 U



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 私はその小さなビルに、私のおっぱいを押しあてた。



 そのビルは地上50階建てで、この街でもかなり高い方だったが、
それでも、私の胸のあたりまでしかない。今の私は、身長300mもあるのだ。

 私のふくよかな胸はビルに押し返され、ほんの少しだけへっこむ。
ビルの表面は少し冷たく、肌に心地よかった。


 その刺激に興奮した私は、私の乳房を両手で掴み、ぐっとビルに押し付ける。


 鉄筋とコンクリートで造られたビルは、すぐに、上から7〜8階のあたりでへし折れ、
埃と破片を噴出しながら倒壊し始めた。







 あぁ・・・、気持ちいい。

 頑丈なビルでさえ、私の力に抵抗することはできない。

 もはや、この街の誰も、今の私を止めることができはしない。


 あれ・・・? 私はいったい何をやっているのだろう。
確か今朝は、モデルの仕事をするために、撮影所に行く途中だったのに・・。

 私はふと我にかえる。

 そうだ、街を歩いていると、一人の男がジョッキングをしていたのだ。
トム・クルーズに似たいい男だった。

 興奮した私は、いつものように身長80mの大女になった。
私は、いい男を見ると巨大化するのだ。
 
 そして、私は男を指先で摘み上げ、公園まで歩き芝生の上に寝そべり、
小さな彼に私を喜ばせるように命令したのだった。

 えっと・・・、あれからどうなったのかしら?
そうだ、彼は予想以上に、私を楽しませてくれた。

 彼はちっぽけな虫のような体のくせに、私の乳首を噛み、叩き、舐め、
私の体の上を這いまわり、必死で
愛撫を続けた。

 私は不覚にも、小さな彼の繊細な奉仕に興奮してしまった。

 それで・・・どうなったのかしら?

 私は自分の体を見つめる。
健康的で弾けるような私のボディは、自分の目から見ても美しかった。

 だが驚いたのは、その事ではない。
周りのビルのサイズから考えると、私は300mくらいにまで巨大化していた。
さっきまで、身長80mしかなかったのに・・・。

 興奮した私は、さらに巨大化してしまったらしい。
そして私は立ち上がり、ビルに胸を押し付けて、楽しんでいたらしい。

 まったくもう・・・、いったい何をやっているのか。

 私は目の前のビルを見下ろす。
高層ビルは、とっくに崩れさり、子供が作った砂山のようになっていた。

 周囲の地面を見回すと、人は誰もいなかった。
頭上をやかましく飛んでいたヘリコプターも、何処かに行ってしまっている。
私が巨大化してから、かなりな時間がたったから、もうみんな逃げたのだろう。

 私は少しだけ、ほっとする。

 この崩れたビルにも、きっと人はいなかったに違いない。
多分・・・、いないと思う。

 そうだ、彼はどうなったのだろう?

 私は自分の体のあちこちを触ってみたが、彼は何処にもいなかった。
私が立ち上がった時、何処かに落としてしまったらしい。

 怪我をしなかっただろうか? 私は少しだけ、彼のことを心配する。
だが私は彼のことをすぐに忘れる。

 手で私のボディを触っているうちに、またしても興奮してきた。
私の股間は、しとどに濡れている。

 たとえ彼がここにいても、巨大になりすぎた私を、悦ばすことはできないだろう。
ならば、自分で自分を慰めるしかない。

 私は近くにあるビルの前に進み、
お尻に手を置くと、恥丘をビルにこすり付ける。

 あぁん、気持ちがいい。

 すぐにそのビルも、ぼろぼろ崩れ倒壊する。
そのまま私はそこに倒れこみ、またいくつかのビルを押し潰す。

 あぁ、私は何をやっているのだろう。
この街は気に入っていたから、
暴れないでおいてあげるつもりだったのに・・・。

 街には、お気に入りのブランド・ショップがたくさんあったのに。
いっぱい仕事をして、給料をもらったら、ヴィトンのバッグを買うつもりだったのに。

 そう言えば、モデルの仕事をしに行く途中だったわ。
私が来ないから、みんな怒っているのかな。


 まぁ、もうどうでもいいわ。


 地面に寝そべった私は、そこで転がり、またいくつものビルを押し潰す。
頑丈な建造物を簡単に壊してしまえる自分の力が楽しくて、私は快感の声をあげる。。


 巨大化した私は「大いなる存在」なの。

 私の力には、誰も抵抗することができないもの。

 巨大な女性は、自分のやりたいことをするの。

 巨大な女性は、街で暴れるものなのよ。


 そしては、今日も街を破壊して楽しむのであった。





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