《 サキュバスマリア19 》

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再び、マリアは手のひらの上に目をやる。

2人いなくなったので、残った男達は4人だ。

この時、奇妙な現象が起きていた。 何処にも逃げられない絶望的な状況の中なのに、
男達のカラダの中を不思議な快感が走っていた。 マリアの魔力なのか?




彼らはもう逃げられないと知っていた。慈悲を求め、口々に叫んでいた。

「助けてくれー!」
「いやだー、こんな最後はいやだー!」
「何でもします! 命だけは助けてください」

マリアは微笑む。

恐怖の中、救いを求め、必死で命乞いする男達・・・。
そんな彼らの哀願を笑い、最後の希望を奪ってしまう。
その何と、楽しいことか。


「精液の中で溺れてしまうなんて、可哀想ね。
どうしようかな・・・
このまま手を傾けて、さっきの男達みたいに落とそうか?
それとも私のオッパイの間に挟んで、ゆっくりと潰してあげようか?

そうだ! あなた達を私が食べてあげる事にするわ。
こんなに美しい私に生きたまま食べてもらえるなんて・・・凄い幸運ね」

無慈悲な言葉に、男達の悲鳴は最大マックスとなる。

「うふふ、そんなに泣かないでよ、
ちっぽけなあなた達が、この美しい私に食べられて、私の体の一部になれるのよ。
すごく光栄な事だと思わないの?」

マリアは大きく口を開く! 巨大な口は小さな家くらい飲み込める暗黒の洞窟。
その中で赤いモンスターのような舌がうねっている。

「誰か助けてくれー!」
「金なら、いくらでもあげます! 助けてください」
「いやだ~、女に食べられるなんて、いやだ~!」

小人の悲鳴はいつだって心地よい
マリアはシチュエーションを楽しむ。




だが、そこで1人の男が叫ぶ。
「待ってくれ、俺はどうなってもいいから、他の3人だけは助けてくれ」

一瞬、マリアの動きが止まる。 面白いコトを言う小人がいる。

本当にそう思っているのか? 
それとも自己犠牲の言葉を言えば、マリアが感動して助けてくれるとでも思ったのか?

まぁ・・・どうでもいい事だ。
「あ~ん、ぱくり」

4人の男達は成すすべも無く、巨人の女の口に大量の精液ごと飲み込まれてしまう。
マリアの手から口の中に滑り落ちる。 彼らには十mも流されていく感覚だった。 

ねばねばした樹液と共に舌の上に落下した。 柔らかい生きている肉の怪物の上に。


良樹の精液は、若い男のエネルギーに満ちていて、何故か甘い香りがしていた。 


マリアは口の中の小人を、すぐには嚙み砕かないでいた。
生きている肉の動きを楽しんでいた。 舌で小人を転がしていた。

誰かがマリアの白い歯をキックしていた。 
手か足で舌の表面を必死に殴っている者もいた。 マリアにとってはかすかな感触。

「助けてくれー。お願いだあああ、助けてくれー!」
不思議な快感の中でも死の恐怖が襲う。 男達は命乞いをしていた。

マリアは男達が口中でもがくのを遊んで楽しんでいた。
だが、やがて彼らは絶望したのか、疲労のためか動けなくなってしまう。

「あら、もうおしまい? 思ったより、あっけないわね」

マリアは指を口の中に入れて、一番元気に暴れた男を1人だけ口の中から出す。 
さっき、「他の3人を助けてくれ」といった男、桐生であった。

そのまま彼女は
口に唾をため、残りの3人をごっくんと飲み込む。
身長360mのマリアにとって、彼ら小さ過ぎる。 簡単なコトだった。

悲鳴を上げながら、食道の中を落ちて行く3人の男達を絶望を感じる。
彼らが胃の中に落ちこんだのを理解した。

小人の男を生きたまま飲み込むのは楽しいわ。 彼女は微笑む。

すぐに彼らはマリアの胃の中で消化されるだろう。



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マリアの手の上には桐生がいる。
地下街を脱出しようとしていた20人の内の最後の生き残り。
疲れ果て息も絶え絶えであったが、まだ生きていた。

マリアは指で捕らえた桐生を自分の胸の前に運ぶ。

桐生の目の前で、巨大な乳房が、誇らしげにプルンと弾んでいる。
200倍の巨人になる前でもマリアはHカップ、バスト110センチである。

巨大化した今、220メートルのバストは恐るべき肉の怪物だ。
乳輪だけでも直径10メートル以上。

巨大な乳首は高さ2m、直径も3mの大きさがあり、人間が簡単に乗れる大きさだ。
乳首も、その存在を誇示するように高く突き出ていた。

桐生はあまりの迫力に言葉もない。

マリアは、乳首の上に小人を乗せる。
普通ならすぐに落ちてしまうが、ここでも良樹の精液が粘着剤となる。

乳首はマリアのわずかな動きにも呼応して、ぷるぷると揺れていたが、
その上に乗せられた桐生は、精液で糊付けされて落ちる事はなかった。

そして目の眩むような高さである。 もう絶対に逃げられない。

「うふっ、くすぐったい。私って乳首の上に小人を乗せるのが好きなの」
マリアが笑う。

桐生はどうしようもない恐怖に悲鳴を上げる。

「そこで私が今から何をするか見ていてね。 ふふ、
もしかしたら、あなたは私に食べられた方が幸せだったと思う時がくるかもしれないわ。
もっと、もっと怖がって・・・そのために生かしておいてあげるのだから」

マリアは笑う。







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その時、マリアは背後の地面に動きを感じる。

「う、う~ん」 良樹の声がする。

いきなり巨大化し、マリアの強烈フェラチオをくらい、
地面の上に倒れて気を失っていた巨人高校生良樹が、目を覚ましたようだ。

小人の男を一人、乳首に乗せたまま、マリアは考える。

良樹はまだ自分が無敵の巨人になったと気がついていないようだ。
彼は優しい・・・というか精神が軟弱で、状況に適応できていない。

自分が巨大な体で人を潰してしまった事実を知れば、間違いなく彼は驚くだろう。
人をこれ以上潰したくないからと、ここから逃げ出すかもしれない。

「やれやれ、ノリが悪い子ね」

巨人になる事がどれだけ楽しいか、彼に理解してもらおう。
サキュバスの能力を使うしかない。

淫魔である彼女は、人の心の中に入って相手を誘惑する事ができる。

次の瞬間、マリアの姿は良樹の視界から消える。
マリアの精神は、良樹の心の奥へと入り込んでいった。



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