愛花暴走編U C

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 (愛花の視点で)

 私の名は愛花。 
超能力巨大娘です。
始祖様の力をいただいた私は人間の数百倍の巨人になりました。

 私はこの無敵の巨体を使って、世界の支配者になるつもりでした。
ところが・・・猛烈にオシッコをしたくなって、都市で放尿しています。
恥ずかしいので超能力で髪型を変えましたが、あまり意味はないでしょう。

 ど、ど、どうすんのよ、これ!!??


 地上を見れば大惨事です。私の放出した爆裂尿の直撃をくらって、
運の悪い雑居ビルが、いくつも砕け散っています。

たくさんの車やトラック、数千人の人々が、おしっこの流れに押し流されています。
大勢の人々でにぎわう地下街と、地下鉄の駅舎も水没していきます。
私のおしっこだけで数百億円の被害がでていると断言できます。

 この都市には50万人もの市民がいます。
大勢の人達が私を見ているに違いありません。
すぐにネットで私の放尿姿は世界に広まるでしょう。

 う、う、う、どうしよう。
いや、そんな事よりも、もっとヒドイ事がある。
私は愛する健一さんを、ブルマの中に閉じ込めていた。
ところが猛烈な尿意に我慢できず、放尿するためブルマを脱いでしまったのです!
 当然、健一さんは私のブルマの中から地面に落ちてしまう。
助けようと思ったけど、身体が動かない。

 そうなのです。
超巨人である私は、身長2センチの小人である健一さんの上に、
たった今、ビルを破壊するような爆裂小便をしているのです。

 「肉体強化超能力」を健一さんにかけたので、
小さな健一さんはきっと無事でしょう。
し、し、しかし、健一さんに何と言い訳したらいいのでしょうか。

 愛欲に暴走した私が健一さんを小さくして、ブルマの中に閉じ込めて、
自分が巨大化してしまったのは、まぁ・・・普通の行為です。
 しかし、健一さんを地面に落としてオシッコをかけるのは超ヤバイです。
さすがに今回は言い訳のしようがありません。

 
ごごご、じょろじょろじょ、しゅぃーーーーーーーーっ。

 あ、あ、早く、おしっこ終わってよ。
しかし・・・無理です。女の子なら誰でも経験があると思うけど、
おしっこをしている途中に、それを中止する事など、ほとんど不可能なのです。

 
ごごご、しゅぃーーーーーーーーっ。

 あぁん、おしっこ、はやく終わってーーーっ!
お願い! 髪型を変えたから、誰も私が愛花だと気がつきませんように!
 放尿の快楽と羞恥心を同時に味わう私。
何万人もの人々がそこにいて、見られまくりの大披露・・・。

 しかし、何だかとても気持ちいい。
普通におしっこをしている時の何倍もの爽快感がある。
私は無敵の巨人になった。都市で小便をしても誰にも怒られない。
放尿という行為のため、自分が超無敵の巨人になったと改めて認識できる。

 そう、私は無敵の存在・・・。
だから何でもできる。 そう、私は女神になったの。
 そうだ!

女神である私が、都市で放尿して何がいけないのよ!



 
 あ・・・おしっこの勢い弱くなってきた・・・止まりそう・・・

ちょろろ・・・ちょろ・・・ぴゅっ

 一度は止まったおしっこ、最後の一絞りをしてはようやく終わった。
私にとって、人生最大の恥辱と最高の放尿快楽を体験した時間が終わる。
私は慌ててブルマをはき、股間を隠す。

 猛烈な尿意が消えた今、私はやるべき事がある。
地面に落として爆裂小便をひっかけた健一さんの救出です。
私の放出したおしっこで水没した地面を探す。



「健一さん、健一さん! 大丈夫ですか!」
 私は叫ぶ。 健一さんには「肉体強化超能力」をかけている!
とんでもない地獄を経験しただろうけど、健一さんは生きているに違いない。

 それにしても、どうやって言い訳しよう。
あぁ、そう言えば特殊なフェチ趣味の男性には、
「女性のオシッコをかけられて喜ぶ人」がいるとネットで聞いたコトがあります。

 可能性は0.1パーセントくらいですけど、
女神である私にオシッコをかけられて、健一さんは喜んでいるかもしれません!
 てっ・・・さすがにそれは無いです〜〜。
もうこうなったら力ずくです。
健一さんを見つけたら、巨人である私の暴力で健一さんを脅かして、
「俺は愛花様にオシッコをかけられるのが好きです」と言わせるしかありません!

 巨人の探査超能力で健一さんを探す私。
しかし、健一さんは何処にもいない。
私の力なら健一さんがどんなに小さくても、すぐに見つけられる筈なのに・・・。
健一さんが何処にもいない!!!

 考えられる事はただ一つ!
地面に落ちた健一さんは私の爆裂尿の直撃をくらい、粉々に砕け散ったのだ。
巨大な私は100万トンもの小便をした、
身長2cmの健一さんにとって、それは数十億トンもの爆裂尿だろう。
 小惑星が落ちてきたようなもの。そんなモノの直撃をくらっては、
いくら肉体強化した健一さんでも生きてはいまい。

 私が放尿して、健一さんを粉々にしてしまった!
私が、私が・・・健一さんを。。。 人生最大の衝撃。
頭の中で「ゴーン、ゴーン」という効果音が響いている。

 なおも健一さんを探す私。奇妙な違和感を感じる。
これは、私と同じ超能力者一族の波動。 健一さんではない・・・。

 視線の先は、この町の中央公園。
大勢の人々が集う公園だけど、巨大な私には小さく見える。

 そこにいた。私の知っている男性。健一さんの友人。
高校の写真部の部長である川田先輩だ。

「やばい!!」
 私は、どうでもいい事実に困惑する。
女神である私は都市で小便してしまった! 
髪型を変えたのだけど、きっと川田先輩は私が愛花だと気がついている。
あまりにも恥ずかしい。

 。。。。。。 どうすればいいの??
こうなったら口封じをするしかない。
健一さんの友人を捻り潰すのは心が痛むのだけど、
私が、この愛花が巨大小便娘だという事実はもみ消さないといけない!

「ごめんなさい! 川田先輩!
今から私はあなたを捻り潰します」

 私は中央公園に進み、手を伸ばし小さな川田先輩を捕えるのだった。



 
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