《 学校の巨大娘4 通学の風景 》

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 私は巨大娘愛好家の海堂礼である。 本日も学校の巨大娘についての考察をしたい。

 夕暮れ、通学電車の中、一人の男子学生が彼女に抱っこされている。

 
典型的な身長差カップル。 2030年の今日ではよく見られる光景だ。




 彼女の身長は2m40cmくらい、電車の天井にも頭が届きそうな身長。かがまねば電車の入り口から入れない。 彼は1m50cmくらいだろうか。 これだけの体格差があればもう大人と幼児くらいの関係である。

 学校の部活か何かで疲れたらしい彼を、彼女は優しく抱いて家まで連れ帰ってくれるつもりらしい。 彼の方も大柄な恋人に全てをゆだね、何の心配もなく夢の中をただよっている。

 甘い女の子特有の匂いが周囲に漂う。 どっくん、どっくん、彼女の心臓の音が聞こえる。 経験したこともない暖かさと優しさを感じる。ひと時の安逸の時間。

 彼は人気者らしい。 別の日には学校の先生にも甘えて抱っこしてもらっている。彼が先生の胸元をこっそり凝視しているように見えるのは気のせいであろうか。



 先述のように大柄な女性にとって、小さな男性は保護本能をくすぐるらしい。 「この時代、相対的に小さくなった男性が生き残るために、女の子の気を引く未知のフェロモンを分泌するよう進化した、それで彼女達が彼を大事にするのだ」 という説を唱える科学者もいる。

 その説が本当ならば、人間の適応力とはたいしたモノであると言わざるをえない。 


 残念ながらのその「女性の気を引く未知のフェロモン」とやらの謎は現代科学では解明されていない。 もったいないの〜。 そういうフェロモンがあればぜひ分けてもらいたいのであるが・・・。

 いずれにしろ、これからもっと大きくなるであろう女性達と共存できるように男性が進化しているのであれば、
「巨大娘と人類の共存」を願う私にとって朗報であることは間違いない。


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