巨大美少女ミカ (6)

           (不運な泥棒 改題)

                           NEW2さん みどうれい作

第一部 不運な泥棒(その6)

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 久太郎の体は、ミカの巨大な舌に持ち上げられ、
彼女の巨大な口の中の天井に押し付けられた。

 久太郎の体全体に、ものすごい圧力がかかる。
もちろん結界のおかげで潰される事は無かったが。

 すぐに久太郎を押さえつける力は弱まり、彼は開放された。
が、すぐにミカの巨大な舌に持ち上げられ、久太郎は体の自由を奪われた。

 そして、また開放される。 久太郎は持ち上げられる度に、
今度こそ潰されるのではないのかと恐怖のあまり悲鳴を上げた。


「わあああっ!わあああっ!わああああああっ!(>_<)」

「ふふふ、どうしたのこびとさん。タイムアップが迫ってるわよ。」
 ミカの声が容赦無く久太郎の頭の中に響く。


 その直後、久太郎の体はミカの巨大な舌に持ち上げられた。
が、今回はその後が、今までと違った。

 ミカの巨大な舌は、久太郎をミカの巨大な口の中の天井部に押しつけ、
久太郎の自由を奪い、そのまま動かなくなった。

「さあ、ダウンカウントを取るわよ、10、9、8……。」

(やばいい、やばすぎるうぅぅ、このままでは負ける、食われるゥゥ)
 そう思った久太郎は訳もわからず半狂乱になり、必死になって反撃に転じた。

「く……負け……るか」
 久太郎は出せる全ての力で、体をよじり、両腕、両足で四つんばいの格好でミカの
巨大な舌を押し返そうとした。

「6、5、4……。」
 ミカのカウントが無常に久太郎の頭の中に響く。
が、唾液でぬるぬるしたミカの巨大な舌は久太郎の最後の反撃をもまったく受け付けなかった。

「3、2、1、0。はーい、残念でした。」

 ミカの声を聞いた久太郎は、
(残念でしたって楽しそうに言うな〜、お前は楽しいだろうよ。でも俺は食われちまうんだ。
お前の栄養になってこの世から消えちまうんだ。このバカ〜)

「ふ〜ん。あたしの事そう思ってるんだ。許してあげようと思ってたけど、 やーメタ。」

 久太郎は体全体の血の気が引くのを感じた。
そう、ミカは久太郎の心の叫びを全て聞いていたのだった。

 次の瞬間、久太郎の体を乗せている「ミカの巨大な舌」がうごめき、
彼を、彼女の喉の奥、食道へ向かって送り込もうとした。

「ぐわああああああ!!!」
 巨大な洞窟に引きずり込まれていく恐怖に、久太郎は悲鳴を上げた。

 彼は、何かにつかまろうとしたが、ミカの妖しくも美しい口の中で、
巨大なぬるぬるした舌に囚われている彼に、そんなことができるわけもなかった。

「ひぃっ!!」
 久太郎は、自分が飲み込まれると確信した。

 ところが、突然、彼女の舌の動きが止まり、彼の体を口の中にゆっくりと押し戻した。

「あ、あれ、 俺を飲み込まないのか?」

 そうだ、体が大きいからといって、『人を生きたまま丸呑みにする』などと、
そんなバカなことは、いくら何でも無茶苦茶だ。彼女は冗談を言っていたに違いない。

 久太郎は、安堵で、ため息をついた。

 しかし、彼がほっとしたのもつかの間、再びミカの口の中に戻された久太郎は、
そのまま彼女の奥歯の上に運ばれ、すぐ彼の上に、石臼よりも大きい奥歯が降りてきた。

「うわああ!! な、な、何をする!!」
 再び、巨大な白い歯に挟まれた彼は悲鳴を上げた。

「あら、どうかしたのこびとさん、 何をそんなに喚いているの?
あぁ、自分がどうなるのか知りたいのね。 もちろん私はあなたを、食べてあげるわ。」
 ミカの楽しそうなテレパシーが響く。

「そ、そんな・・・。」
 やっぱりこの巨人娘は、自分を食べるつもりだ。
彼の目の前が、真っ暗になった。

「でも、私は、私の歯もあなたと『遊びたがっている』のを思い出したの。
ねぇ、あなたは、自分の口の中でもがくこびとを歯で噛みしめたら、
どれほど楽しくて、気持ちがよくなるかを知っているかしら? うふふふふ。」
 ミカは、少しだけ、彼を噛む力を強くした。

「うわあぁーーー!!!」 

「ふふふふ、こびとさんがピクピク動くのを楽しみながら、ゆっくり甘噛みするのは、
とても、とても気持ちがいいの。」 
 彼女は笑いながら、ゆっくりと自分の言ったことを始めた。

「ぐわああああーーー!!!!」
 巨大な歯に力が加わるたびに、非力な久太郎は、悲鳴を上げた。

「うぅーん、もう少し強く、あなたを噛んでみようかしら?
きっとあなたの小さな体は、ひとたまりもなく潰れちゃうでしょうね。ふふふ、
あなたの体は、きっとジューシーで美味しいと思うわ。
ほら、それを想像しただけで、私の口の中は唾でいっぱいになるの。」

 結界の力で久太郎は呼吸ができたが、ミカの言った通り、
彼女の口の中には、大量の唾が湧き出ていた。

「や、やめてぇ。」
 噛み砕かれる恐怖に、久太郎は情けない悲鳴を上げた。

「ふふふふ、もちろん私は、あなたを簡単に噛み潰さないように気をつけるわ。
私は、もっともっと、あなたと遊びたいんだから。
そうだ、こびとさんを甘噛みできるのは、何も奥歯だけじゃないわね。」
 彼女は、くすくす笑っていた。


 この時、久太郎を噛みしめていた奥歯が開き、彼は自由になった。
しかし、すぐに巨大な舌が彼を転がし、彼をその上に乗せた。

「な、何をするつもりなんだ。」
 恐怖に怯える久太郎は、彼の足のつま先に、何か硬いモノが触るのを感じた。
 
 それは、彼女の前歯だった。

 彼の体はうつ伏せにされ、舌の上で、足を彼女の唇の方に向ける格好になっていた。

「ふふふふふ、私の前歯も楽しみに待っていたのよ、あなたと遊ぶのを・・・。
まず最初は、あなたのつま先、そして、足、太もも、腰、・・・背中まで。
順番に噛んであげるわ。 ゆっくりとね。」


「うわああああーーー!!!!」

「うふふふ、私は、私の口だけでも、色んな方法で、こびとさんと遊ぶことができるのよ。
ねぇ、私って、すごいと思わない?」
 そして、彼女の舌が動き、前歯が、ゆっくりと彼の足先から齧り始めた。

もちろん、久太郎は悲鳴を上げ、もがくこと以外に、何もできはしなかった。


 久太郎は巨大なミカの舌の上で、必死の抵抗を続けた。
助かりたいという一心と言うより、ほとんど本能的、反射的な行動でもある。

 彼は両腕を使い、巨大なミカの舌の上で何とかとどまろうとするが、
唾液でぬるぬるし、つかまるところもなく、少しずつ外へと押し出されていく。

「うぎゃぁぁぁ!」
 久太郎のふくらはぎに硬いものが触り、その直後、彼に激痛が走る。

 そしてミカの声が、響く。
「うふふ、なんてすばらしい歯ざわりなのかしら。
このまま噛み切ってしまったらもう終わり。 もっと楽しみたいわ。」


「やめろ!やめてくれぇぇ!!」
 久太郎の叫びや抵抗も空しく、彼の体は、さらに少しずつ押し出されていく。

「ぎぇぇぇぇぇぇ!!」
 今度は久太郎の太ももがかまれているようだ。

 が、こんな絶望的な中でも、彼にわずかな希望が湧いてきた。

 彼の体は少しずつ外へ押し出されている。 このまま外へ出してもらえるのでは。
そう思ったとき、彼の体に、先ほどとは違う、やわらかいものが上下からはさみつける。

 その時、再びミカの声が久太郎の頭の中に響く、
「残念だけど、まだあなたを外へ出すわけにはいかないわ。」

 久太郎は突然動かされた。突然のことに彼はわけがわからない。、

(何が起こったんだ?)

 ミカは器用に、自分がくわえていたこびとを、唇と舌を使い、反転させたのだ。

 いま、久太郎は巨大なミカの唇にはさまれ仰向け状態、下半身はミカの口の中だ。

 ミカの声が響く、
「こびとさん、お楽しみはこれからなのよ。」


 ミカは、久太郎の下半身を口に捕らえたまま、首を曲げて頭を下に向けた。 
彼女は、まだベッドの上に座ったままだったので、
上半身だけ外に出ている久太郎は、結果として、逆さ吊りのような格好になった。

「うふふふふ、こびとさん、あなたの目の前にあるのは何かしら?」
 ミカのテレパシーが響く。 

 その状態で久太郎が顔を上げると、彼の真下に、彼女の巨大な乳房が見えた。
それはあまりにも大きく、彼の視界いっぱいに広がっていた。

「この部屋に入って最初に、あなたと遊んだ私の胸よ。 ふふふふ、
私の胸は、寂しがっているのよ。 あなたの小さな体と『もっと遊びたい』と言って。
だって、あなたの体を胸に挟むのは・・・、とても気持がいいんですもの。
私の胸の谷間は、何日でも何ヶ月でも、あなたを挟んでおきたいって、言ってるの。」

 じょ、冗談じゃない・・・。 久太郎は、心の中でつぶやいた。

「いいえ、あなたと遊びたがっているのは、私の口と胸だけじゃないの、
私の指も、お腹も、お尻も、太腿も、脚も、足指も・・・、髪の毛さえも・・・、
あなたと遊ぶ順番が来ることを、待ちわびて泣いているのよ。」

 な、な、何を言っているのだ・・・。 
久太郎は、この女巨人が完全に正気ではないことを理解して、引きつりまくった。

「ああぁん、あなたが、私より少し背の高い『逞しいオトコ』ならよかったのに。
それなら、あなたに抱きしめてもらって、全身であなたを感じることができるのに。」

 俺がもっと逞しかったら、とっくにお前を張り倒して、ここから逃げ出してるよ。
久太郎はぼやいた。

 彼女に心を読まれているかもしれないが、もうやけくそだった。

「だから、私は試してみたいの。 こびとさん・・・、
同時に私の体のいくつの部分で、あなたと遊ぶことができるかを。」

 な、何をする気だ・・・? 逆さ吊り状態の久太郎は怯えた。 頭に血が昇っていた。

 その時、彼の下から、巨大な乳房の肉がせり上がってきた。
彼を口に咥えたままのミカが、左手を片方の乳房の下に入れて、それを持ち上げたのだ。

「うわああああ!!!」
 目の前に、巨大な肉の山が迫る恐怖に、久太郎は悲鳴を上げた。

 彼は逃げようとしたが、もちろん彼の下半身は、ミカの口に捕らえられたままだった。

 逆さ吊りでバンザイをしているような格好の彼に、彼女の巨大乳肉が触れた。
そのまま彼は、『逆エビ固め』をされるような不自然な形で、押し上げられた。

 彼女の乳房は、彼女が舌を出して、それを舐めることができるくらい大きかったので、
簡単に、彼の体の自由を奪ってしまった。

「ぐげええええええ!!!!」 彼は、悲鳴を上げた。 
 彼の顔と胸が、巨大な肉にめり込み、彼の背骨がギシギシという音をたてていた。

「ふふふふ、あなたと遊びたいのは、胸だけじゃないのよ。」
 巨人の非情なテレパシーが響く。

 同時に彼の下半身を捕らえている彼女の口が、動き出した。 

彼女の柔らかくて赤い唇が、彼の腰をきゅっと締め付け、
彼女の分厚いギロチンの歯が、彼の太腿をゆっくりと甘噛みし、
彼女の大きくて暖かい舌が、彼の脚を舐め、そして、しゃぶった。


 もちろん、彼の上半身は反り返ったまま、彼女の乳肉にめり込んでいる。

「あーら、あなたは私の小指くらいの大きさなのに、
同時に、私の大きな胸と、魅力的な唇と、強い歯と、そして舌と遊べるなんて、
ふふふふ・・・、幸運な泥棒さんね、あなたは。」
 ミカは楽しそうに、笑う。

もちろん、彼女は『この程度の遊び』で、満足するつもりはなかった。



(その7に続く)


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