巨大美少女ミカ (5)

           (不運な泥棒 改題)

                           NEW2さん みどうれい作

第一部 不運な泥棒(その5)

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 長い沈黙の時間が過ぎた。実はミカが次はどうするがしばらく考えていたのだ。

(どうしたんだ。なぜ何もしてこないんだ?)

 逆に久太郎にとっては恐怖の時間だった。
その後更なる恐怖が待っていた。

(もう、俺をいじって遊ぶのに飽きたのか?そうか。やれやれ)

 が、そうではなかった。
ミカにとってはちょっとしたいたずら心に過ぎなかったのだが……。
彼女は、久太郎の結界に新たな「効果」を付け足していた。

 久太郎がほっとしてたとき、突然
巨大な二本の指が近づいてきた。

「うわあああああああああああああああああ!!!!!」
 沈黙の後の恐怖。久太郎はもの凄い悲鳴を上げた。
そしてそのまま後ずさりをはじめた。

 だが、ここは巨人ミカの手の上だ。逃げる場所は無い。
もちろん、飛び降りても結界の力で怪我1つ無いだろうが、
その事は恐怖ですっかり忘れていた。


「ふふふ、小人さん。これから仲良くするのよ。私の全てを見せてあげるわ。」
 ミカは、小人が自分の手のひらの上で後ずさりをするのを、指を曲げて防いだ。
久太郎は慌てた。自分の後ろに突然壁が出来たようなものだ。

「あらあら。おばかさんね。そんな事しちゃったら落ちちゃうわ。(^^)」
 ミカはそう言って、再び久太郎を摘み上げた。

「うわあ!やめろおおお!(>_<)」
 すでに痛みなどに関する術は解除されていた。
それでも久太郎をはさみつける巨大な指の圧力は大変なものだった。

 久太郎
は、これから何をされるのかわかった。
いや、わかってしまった。
彼のすぐ下には奥深い洞窟のような巨大なミカの口が待ち構えていた。

(食べられる!)
 そう感じた久太郎は必死の抵抗を試みた。
両足をばたつかせ、両腕で、自分をはさみつけているミカの巨大な指を押し広げようとした。

「ふふふ、かわいいこびとさん(^^)」
 ミカはその行動が愛くるしく感じた。こびとである久太郎の必死の抵抗も、
彼女にとっては、小動物がじゃれついているようなものだと感じていたのだ。

 突然、久太郎を両側からはさみつけていた圧力が消えた。
すぐに、彼は自由落下をはじめた。

「お、落ちる!!」
 久太郎はすぐに柔らかくじめじめしたところ、そう、ミカの巨大な舌の上に落ちた。

「やめろ!食べないでくれえ!お願いだああ(T_T)」
 彼の願いもむなしく、ミカの巨大な口はゆっくり閉じ始める。

「うわあああああああ!」
 久太郎はミカの巨大な上下の唇にはさみつけられた。
彼の下半身はミカの口の中。 外からは見えない。
うつぶせになる格好でつかっまていた。

「わあああっ、わあああっ!!」
 久太郎は必死で、ミカの巨大な唇にパンチを浴びせた。
もちろん、ミカにとっては効果が無いどころか、逆にいたずら心を刺激してしまったようだ。

 久太郎の足元に、じめじめした巨大な柔らかいものが触る。
ミカの巨大な舌だ。

 そして久太郎を上下からはさみつけてい巨大な上下の唇は動き出し、
ゆっくりと、彼を中へと引きずり込み始めた。

 久太郎は両腕を使い必死でミカの巨大な下唇につかまる。
が、その抵抗も空しく、久太郎はミカの巨大な口の中へと引きこまれてしまった。

 真っ暗なはずの口の中・・・、
が、久太郎にはミカの巨大な口の中の真っ赤な粘膜がはっきり見えていた。

 ミカが先ほど掛けた結界への新たな効果、
それは暗いところでも物が見えるようになる力だった。

 久太郎にとっては暗闇のほうがよかったかもしれない。
久太郎の足元では、ミカの巨大な舌が動くのがはっきりと見えた。

「うわあああああああぁ!!!」 
 久太郎は、恐怖の悲鳴を上げた。

 彼の体は、ミカの口の中で、巨大な舌の上に乗せられていた。
暗闇の中でも目が見えるようになった彼は、はっきりとそれを見ることができた。

 彼女の舌は・・・、赤く、柔らかい、濡れた怪物だった。
彼の体の何倍もの大きさの舌は、すぐに動き出し、彼の体をしゃぶり、転がし始めた。
 
 久太郎は、真っ赤な粘膜の口の中で、生暖かい舌に玩ばれた。

 彼は、大きな舌を押し返そうとしたが、濡れた舌の表面は滑って力の加えようがなく、
そして、その肉の力はとても強く、彼の抵抗など、全く問題にしなかった。 

 暖かく柔らかい舌の肉の動きに、彼は、経験したこともない気持ちよさを感じながらも、
どうしようもない恐怖に耐えられず、彼は必死にもがき、腹の底から大声でわめいた。

 しかし、彼女は、彼の悲鳴を全く気にもしてなかった。

「あ・・・、いい、とても・・・、いいわぁ。」
 こびとを舌でねぶりながら、ミカは、背筋がぞくぞくするような快感を感じていた。

 彼女の口の中で、こびとがモゾモゾ動いている。
非力な力で、彼女の舌と闘っている。

 だが、彼の力では、どんなに暴れても、彼の体を自由にすることはおろか、
彼女の舌の動きに、抵抗することもできなかった。

 彼女の口の中に、こびとの悲鳴が、響いている。
それは、すばらしい甘美な快感を、ミカの体に与えてくれた。

 彼女は、自分の強い力が、とても嬉しかった。 

 ミカは、自分が彼にどんな力を行使できるかを、想像してみた。
そして、持ち前のイタズラ心から、彼をもっと怖がらせてみたくなった。

 彼女はくすくす笑いながら、目を閉じて、精神を集中した。

@@@@@@@

 突然、彼女の声が、巨大な口の中にいる久太郎の頭の中に、直接響いてきた。

「こびとさん・・・。あなたを口の中にいれるのは、とても気持ちいいわ。
うぅーん・・・、あなたもそこで、楽しんでくれているのかしら?」

「こ、ここから出してくれー。(T_T)」
 彼は、おもわず叫んだ。 
どうやら彼女は、言葉ではなく、テレパシーのようなもので彼と会話ができるらしい。 

「あーら、あなたは、そこが気に入らないの?
でも・・・、ダメよ。だって、私はもっと楽しみたいの。
ねぇ、こびとさん・・。私が、今、何を考えているか分かる?」
 久太郎の頭の中に、彼女のテレパシーが響く。
 
 彼は、いやな予感を感じた。
そして、彼の予感は、すぐに現実のモノとなった。

@@@@@@@

「うぅーん。 ねぇ、大きな女の子が、こびとさんを口の中に入れたら・・・、
その後どうするか知ってる? そう、女の子は、こびとさんを食べてしまうのよ!」

 ミカのテレパシーが響く。 

 彼のいやな予感は、見事に的中した。

 な、な、な、何を言っているのだ? このバカ娘は。 久太郎は焦った。

「あぁん、でも、それはあなたがいけないのよ。 こびとさん。
だぁって・・・、あなたが、私の手のひらの上に、ちょこんと乗っかって、
『どうかボクを食べてください』っていう顔して、私を見上げているんだもの。」

 してない、してない、そんな顔してないーーー!!! 久太郎は叫んだ。

「あぁん、可愛いこびとさんに、そんな顔して『食べて欲しい』って頼まれたら、
どんな女の子でも、こびとさんのお願いを聞いてあげたくなってしまうわ。
あなたも、そう思うでしょう。(^^)」

 彼女は、久太郎の悲鳴を、完璧に無視していた。

 頼んでないぃーーーーー!!! 彼は叫んだ。

「あなたが、それほど食べてほしいのなら、望み通りにしてあげるわ (^-^) 。」

 頼んでないって、言ってるだろーーー!!! (T_T) 彼はパニックを起こしていた。

「あなたを食べたら、きっと美味しいのでしょうね。 うぅーん、こびとさん。
あなたは、私の体の一部になれるの。 それは、すばらしいことだと思わない?」


「うわあああ!!!」彼は叫んだ。

「あぁん、でもね、私は、今、困っているのよ。こびとさん。
どんな方法であなたを食べたら、一番楽しいのか、分からないんですもの。」


 嘘だろ! 嘘だと言ってぇーーーー!!

 最初ミカは、久太郎を、言葉でイジメて遊ぶつもりだったのだが、いつにまにか、
自分の言葉に興奮した彼女は、自分でも、何を言っているのか分からなくなっていた。



 ミカは彼女の舌を使って、久太郎の体を、彼女の奥歯の上に運んだ。
すぐに、彼の上に大きな白い歯が下ろされ、彼は全く身動きができなくなった。

 彼は、逃れようともがいたが、右は彼女の赤い舌、左は彼女の頬の内側の粘膜、
上下は、硬く白い歯に押さえつけられ、彼の逃げられる場所など、どこにもなかった。

 彼は必死になって、奥歯を押し返そうとしたが、もちろんそれはびくともしなかった。

「うふ、私の奥歯に挟まれるのは、どんな気分? こびとさん。
それは、あなたにとって・・・、とても大きくて、強いと思わない?
私は今、あなたを、私の歯で噛み砕いてしまおうかと、考えているの。」
 
 この時、ミカは、少しだけ結界の力を緩めたので、彼の体にすごい圧力がかかった。

 すぐに、ミカは結界を修復し、その力は弱くなったが、彼は、彼女がその気になれば、
簡単に自分を潰してしまえることを実感し、恐怖の悲鳴を上げた。

 彼女は、彼の恐怖を笑って、続けた。
「それとも、私の唾の中であなたを溺れさせてから食べるのはどうかしら?
あなたがどんなに美味しいだろうかって、考えただけで、
私の口の中には、唾が沸いて出てくるの・・・。たくさん・・・。」

 結界の力で、この時も、久太郎の肺には、新鮮な空気が供給されてはいたが、
久太郎の頭の中は、真っ白になった。

「そうだ、あなたの体を飲み込んでしまおうかしら。 もちろん、生きたままよ。
私のお腹の中で、あなたは溺れて、ゆっくり溶けてしまうの。
ねぇ、こびとさん。 あなたは、どんなふうに食べられたい? 」
 ミカは、最初は冗談のつもりだったが、いつのまにか完全に本気になっていた。


「た、た、助けてくれー!!!!」
 奥歯に挟まれたままの久太郎は、泣き喚いた。

「あーら、それではお返事にならないわ。こびとさん。
私に『食べてほしい』って、頼んだのは、あなたじゃない。」

 だから、頼んでないと言うとるじゃろがー。 久太郎は、心の中で叫んだ。

 もちろん、彼も、この巨人には『まともな話』が通用しないことを、理解していた。 

「私は質問しているのよ。 
あなたは、私に噛み潰してほしいの?
私の口の中で唾で溺れたいの?
それとも、生きたまま丸呑みにしてほしいの? ってね。」


「どれもイヤだあーーーー!!!(T_T)」彼は叫んだ。

「うーん、わがままなこびとさんね。あなたは。(^^)」

 誰が、わがままじゃー。 久太郎は喚いた。もちろん、これも心の中でだが。

「そうだ、私の舌も、あなたと遊びたがっているわ。
それは、大きくて、とっても強いのよ。 可愛いこびとさん、
私は、あなたに生き残れるチャンスをあげるわ。(^-^)
もし、あなたが、私の舌と闘って、勝つことができたら・・・、
私は、あなたを食べるのを・・・、明日まで待ってあげても、いいわ。」

 うーん、私って、なんて優しいのかしら。」

 な、何を言ってやがる。このバカ娘は。 恐怖の中で、久太郎は呆れ帰った。
勝てるわけがない。さっきその舌で、彼をいいように玩んだのは彼女ではないか。

「さぁ、ゲーム開始よ。 頑張ってね、こびとさん。」
 その時、彼を捕らえていた奥歯が上下に開き、久太郎はそこから解放された。

 ほっとしたのもつかの間、すぐに大きな舌の肉が、彼の体を玩び始めた。
再び、彼女の暖かい大きな舌は、彼をねぶり、転がした。


「うわああああーーー!(T_T)」彼は、悲鳴を上げた。

「忘れないでね、もし、あなたが、私の舌に負けちゃったら・・・、
私は、あなたを食べてしまうってことを。」



 ミカの楽しそうな声が、真っ赤な粘膜の口の中に響いた。





(その6に続く)


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