《 レミナの日  》 7

               CG画像 June Jukesさん
                みどうれい

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レミナは四つん這いになって進む。
立ち上がってもいいのだけど、この体制なら地面の小人たちの動きが分かりやすい。
小さすぎる人々など普通なら見えにくいのだけど、
今のレミナは視力100くらいで人々の逃げ惑う姿がよく見える。楽しい。



巨大な重さで足をずらしながら、すぐ近くにある山脈に壊滅的な風景を刻み込んだ。
しかし、これらの破壊に名前を付ける必要はない。
次に移動したときに、何度も何度もピークになるのだから。

生きていた人たちは、驚愕していた。
外国に巨人女が出現したというはニュースはネットやテレビで聞いていた。
それがなんで数百kmも離れているこの都市に来るのか?
状況を理解できない。衝撃波が都市に響く。
人々は顔を空に向けるのに十分な時間さえ与えられなかった。
巨人女は地面から全てを奪い取った。
その前に置かれた斑点のようなビルの世界に新鮮な破壊をもたらしていた。

しばらくの間、都市は衝撃のエコーを投げ返していた。
構造物は崩壊し、激しい竜巻が致命的な破壊を駆け抜けていた。
彼らの国家は転がり、崩れ、彼らの小さな住人は圧し潰された。





最後の散乱するビルの破片が落ち、音が消えた。
そして、この致命的な侵入を受け入れる機会を世界に与える予言的な鳴り響く静寂以外に何もなかった。
今、彼らは巨人女に比べて自分たちが本当に砂よりも小さいことを知っていた。

(本日はここまで)

続く

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