《 胸の谷間に 》 (その7)

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「あー、この子、やっちゃったよ」 夕子が呆れたように言う。

「はぁ、はぁ、はぁ……」

 長い射精の後、恭一は夕子の谷間に挟まれたまま、ぐったりと脱力していた。

 ごうん、ごうん、ごうん、

 夕子の心臓の鼓動音が相変わらず響く。心なしか、その音は速くなっているようにも思えた。 まさか夕子も興奮しているのか?

 恭一は恥ずかしさの中、うつむいている。自分でも驚くほど大量の精液がズボンの中に放出されていた。 そのあまりの快楽に、まだ下半身はビクビク痙攣している。

 イッテしまった事はバエル達に気がつかれないと思っていた。 彼が小さすぎるからだ。 しかし忘れていた、夕子というこの巨人はテレパシーを使えるのだ。 恭一の全てをお見通しらしい。

 バエルは自分達の力に酔っていた。
無力な小人をどうにでもできる優越感を楽しんでいた。

「あらあら、
恭一様、何をするのですか、女の子の胸の谷間に挟まれてイッテしまうなんて、あなたには羞恥心というモノはないのですか?」

「ほんと、30秒くらいしか、もたなかったんじゃない、速すぎ〜、恥ずかしぃなーー!」 夕子も楽しそうに笑う。


 巨人達の胸の力が弱くなっている。 恭一はほっとする。 一発抜いたおかげで、彼の全身を襲っていた快感がやや弱くなっている。 とにかく今のうちになんとかしないといけない。

 恭一は叫ぶ。
「お願いだよ、君達! こんな事はヤメテよ! 僕は何も悪いコトしてないよ!!」

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