巨人国渡航記秘録(後編)



Chelgi・作
笛地静恵・訳


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4・王妃様の膣圧



 それから、しばらくの間、私は、疲れ切って、王妃様の手の中で、恍惚としていたのでは
ないかと思うのです。

 彼女は、私をゆっくりと、その暖かい唇から離していったのでした。
私はついに、あの
甘味な唇から手も届かない距離に、引き裂かれていました。

 離されてしまったのでした。 それでも、またあの甘い唇から、王妃様の尺度では、
数センチの距離に過ぎなかったのでしょう。

 そうしておいてから、彼女は私の精魂尽き果てて、萎えた男根を、
何度も何度も舌先で
舐めて、きれいにしてくれたのでした。


 彼女の頬も紅潮していました。 唇を舐めながら、囁くような声音で言いました。

「可愛いガリバーよ。
これは、私のここ数年間の人生の出来事の内でも、もっとも面白い遊びでしたよ。
 私が、そなたを、少しからかいすぎたことに対して、不機嫌にならないように望みます。
でも、そなたの小さな身体で遊んでいる内に、私の方も、
遊び以上に、真剣な気分になってきてしまいました。
 私の言いたいことが分かりますか?
私は、そなたの身体と、もっとも
完全な結合を体感したいと望んでいるのです」


「おお、神よ。 おお、神様……。 私の愛する王妃様……。
 もちろん私には、はなはだしい大きさの相違によって、自分の力だけでは、
あなた様に快感を与えるという見込みは、まったくございません。
 しかしながら、私は、あなた様を、……おしたい申し上げております……。
この身体を、あなた様の、心の
お望みのままに、お使いになっていただいて、
結構でございます」


「よくぞ言ってくれました。 私の小さな勇敢なる男よ。
 そなたこそ、誠の勇者です。
なんとなれば、お城のどんなに勇敢な騎士であっても、同じ状況に追い込まれたときに、
そなたと同じような返答ができるとは、とうてい思えないからです。
 ……正直に申しますが、実は、私は、今日は、
あの行為を、そなたで実行する
つもりになっていました。
 そなたが、望むと望むまいとにかかわらずに。
……そなたは、今までに、
女に強姦されたことは、ありますか?

 なぜ、こんな質問をするかといえば、私が、これから、そなたのちっぽけな身体で、
しようとしていることこそ……、 
女が男を犯すということの、もっとも完全にして、
唯一の方法ではないか、と思えるからです……。
 なんと、恐ろしいことを、私は実行しようとしているのでしょうか……?
ああ、でも、私は、もう自分の欲望を押さえることが、できそうにありません……」



 王妃様は、私を大事なオモチャのように、手のなかに捕まえたままで、
寝台の方に歩いていかれました。

 途中で王妃様は、いつもの習慣で、片手に私を乗せたままで、
姿見の鏡に全身を映されていました。 いつも、微笑を禁じ得なかった光景です。

 この大小の比較ほど珍妙な見せ物が、世界のどこにあるでしょうか。
しかし、いつもの王妃様は、着衣のままです。 今日は、全裸でした。

 自分の身体が、いつもよりも、さらに小さく小さく、
縮んでしまったような気がしました。
対照的に、王妃様の身体は
大きく大きく、巨女として見えていたのです。


 寝台に仰向けに横になられていきました。
巨人の両脚を、大きく開かれていったのです。

 私の身体を、下半身の方に下げていきました。 両脚の膝を立てていました。
太腿の二本の塔が、高く高く天に伸び上がっていきました。

 怪物のように
巨大な太腿の間に、置かれていました。
巨大な身体から発散される体温を、感じることができました。

 スリッパの中の、私に好色な感情を甦らせた芳香が、何倍にもなって回帰していました。
まったく艶かしくエロティックな媚薬でした。


 
長い指が、彼女の性器の周りの陰毛を、掻き分けていきました。
性器を丸く取り囲むようにして、繁茂していました。

 巨大な陰唇の襞も、広げていったのです。
私を、優しくその濃密な密林の中の、秘密の洞窟の入り口にまで誘いました。

 両方の質量ともに巨大な内腿の壁を、さらに左右に開いていきました。
力強い二本の、それぞれ一メートル以上はある指で、大きくて重量感のある下の唇を、
もっと開いていきました。

 巨大な膣が、私の眼前で、その赤い口のような粘膜の内部を、奥まで開いていました。
内部には、優美な肉の襞襞が堆積していました。


 
びくり。 びくる。

 ひとつひとつが、蠢いていました。
愛液が滴っていました。地下水のように、にじみ出ていました。襞の間に溜まっていました。

「恐れてはなりません。 私は、そなたに、それにキスをし、それを舐めて
それと遊び戯れることを求めます」

 彼女は、セクシーに擦れた声でそう言いました。

「私は、そなたと遊びたいのです。 そなたを、私の内部に挿入したいのです」

 私は、彼女の複雑な赤からピンク色、そしして深紅から、紫色までの複雑な色彩を
誇る粘膜を見つめていました。


 私は、まったく女という神秘な生きものの、体内の神秘なるものの核心を見つめていたのです。

 入り口に近いあたりは、ぷるぷると
蠢いている肉の壁でした。
濡れながら光っていたのです。

 そして、その内部には、巨人の膣が熱い液体を滴らせながら、底知れぬ暗黒の内部にまで
続いているはずでした。

 性的な
興奮のために、湯気の立つように熱いジュースを、じゅくじゅくと吹き上げていたのです。

 この
巨大な洞窟に、飲み込まれる運命なのでしょう。


 彼女の指が、私の背中を押していました。
濡れた粘膜に、身体の前面を押しつけられていました。

 いきなりでした。 後頭部を、鈍器で殴られたような気がしました。
彼女の指先が、私の顔を
巨大な裂目の内部に、押し込んでいたのでした。

 私の頭部が、彼女のクリトリスの肉球にぶつかっていました。
両方の肩も、左右の裂目につかえていました。

 それ以上に進むことは出来ませんでした。
ただ、ドクンドクンと鼓動する濡れた肉に、押し当てられていたのでした。


 彼女は、私の位置を指先の力だけで、少しだけ移動していました。
そして、巨大なクリトリスの真上に顔がくるように導いたのです。

 私の顔が上下に動くように。 とても繊細に、肉球の上に押し当てていました。
私も、その部分を愛せるようになっていきました。


 女性の柔らかくて
優しい肉。 私の顔にあたる感触を楽しんでいました。
王妃様の神酒を味わっていました。 本当に夢の中のように、幻想的な行為でした。

 私の舌は、彼女の
熱いとろりとしたシロップのようなジュースの滴る皮膚を、ちろちろと
舐めていたのでした。 口の中を、かすかな塩味のついたスープのように満たしていました。

 両手に、彼女の小陰唇の厚い襞を掴んでいました。
巨大な身体が鳴動しているのが、分かりました。 巨大な粘膜に顔を押し当てていました。

 その襞のひとつひとつを。 舐めてやっていました。
それは、それは、すばらしいものでした。


 彼女は、私の身体をもう一度、手のなかに握り直していました。
それから、前後に激しく動かし始めていたのでした。

 彼女の大きな毛深い森の中まで。

 愛液は洪水のように溢れていました。
そして、私の顔で、
ガルガンチュアサイズのクリトリスを、くすぐっていったのでした。

 上に、 下に。

 ああ、おお……。巨大な彼女。大きくて厚い膣の壁。
 裂け目に沿って。 上に。 下に。 彼女の巨大な膣。


 私を飲み込もうとする。 飢えた口のように。
 閉じたり。 開いたり。 すごい咆哮が轟いて。


「おおおおおおお……小さな人よ……。
私も、そなたを愛しているのですよ……。
 あああああ……。 おおおおおおお……。
私は、そなたを、中に……、
入れたいのです。
 ああああああ……。 もう、我慢ができない……。
深く、深く……。 私の中に……」



 私にとっても、それ以上に、今、試してみたいことは、他には何もなかったのです。
しかし、それは、私には、荷が重すぎて、その任に耐えられないだろうことも、
わかっていました。

 しかし、試してみたかったのです。
私は、王妃様の手の中に、子どものオモチャであるかのように、
無力に捕まれていました。

 全身で彼女を愛撫するためだけに、使用されていたのでした。
ちっぽけなおもちゃでした。彼女の手の中で。

 彼女の快感のためだけに、生かされているのです。
彼女の手が、今までよりも、私を強く握り直しました。


 ついに、彼女の
巨大な洞窟の内部に、挿入されていったのでした。


「来て……、小さな人よ。 ああ、おおう……。 そうよ、来て……」

 巨大な女巨人は、私の全身を、ついに生きている人間のディルドとして、使用したのでした。

 巨大な膣は、よだれを垂らしながら、
「ごぶり」という重い音をさせて私を飲み込んでいきました。

 私は、彼女の巨大な身体の、さらに奥深くへと、吸い込まれていったのでした。
熱く濡れた暗黒が、私を包み込んでいました。


 ああ、おお……。 輝く大波のような恍惚感。
 内部にいた。 大きく声を上げて。 赤子のように。

 新しい世界への誕生なのか。 熱い。 ヴェルベットのよう。
 王妃様の、巨大なヴァギナ。 周囲を取り囲んで。 びったりと。

 まるで、刀と鞘のよう。 密着している。 完全に。
 巨大なヴァギナの内部に。飲み込まれている。

 ちょうど、頃合の湯加減で。 柔らかい膣。 柔らかい物質。
 今までに夢想したこともない。 私の周囲のすべての空間。


 取り巻いている。 柔らかい。 滑りの良い壁。
 取り巻いている。 途方も無い巨大な質量。 肉の山。

 押し包んでいる。 異常に巨大なヴァギナ。
 でこぼこな襞。 そして、襞。 熱く濡れた肉。 巨大な塊。


 
それが、私を愛撫し続けてくれている。


 王妃様は、私の身体が、巨大な膣の
柔らかなトンネルの内部に、すっぽりと填まり込んで
いるのを、お感じになっているのだろうか? うめくような大きな音が聞こえてくる。

 あれは、彼女の声なのだろうか。 それとも、大地の鳴動か。
 熱く濡れた、女という肉の山脈。 地下深く。

 その声だけは、聞こえてくるから。

 重々しい地鳴りのように。 地下水の流れるような音。
 血管の内部を流れる血液。 河のせせらぎのような音。重い太鼓。 心臓の鼓動。


「……おおおおおお。 そうよ……。 そなたは。 すばらしい小人だわ……。
そうよ……。 ああああん……。 そなたは………、とっても……。
素敵だわ……。 もっと……、もっと入れて……」


 王妃様のヴァギナは、私をきつく抱き締めてくれていました。
筋肉の力が、外部に押し出そうとしているのです。

 しかし、王妃様の手が、私の両脚を持って押さえ付けてくれているので、
私は、現在の位置に、留まっていられるのでした。


 それから長い間。 彼女は、私を粘膜に滑らせて、
出したり入れたりなさっていました。
オモチャのように。 私を、彼女の膣の洞窟の内部で、動かしていたのでした。


 王妃様という人間の女の肉の山。 捻れ乍ら。 くねりながら。
 蠢くように。 腰が円を描く。 回転している。

 巨大な膣の膨大な筋肉。 呼応している。 歓喜させる。
 エロティックな夢見ごこちよ。 引きずり込まれる。


 彼女が、私を
絶妙にお使いになっていたからです。


 巨大な膣の筋肉。 抱き締めている。 愛撫している。
 羽交い締めにしている。 エクスタシーの海の中。

 巨大な肉体の内部。 深く潜行する。

 自分の身体に、起こっている状況のすべてを、コントロールすることは、まったく不可能でした。
それでも、まったく気にしていませんでした。


 
巨大な女性の膣の内部に、ただ飲み込まれていました。
成熟した女にとっての、男根のようにです。

 もっとも、すばらしいエロティックな快感でした。
今まで、まったく体験したことのない、種類の喜びでした。


 たしかに、命懸けのスリルを味わっているのだという感覚も、エクスタシーを強めていました。
しかし、それすらも、私にとっては、ほんの小さな部分でしかなかったのです。

 この世界が、私のすべてでした。
 私は、本当に彼女の体内にいるのでした。

 完全に。 巨大な女の体内。 しかも、生きている。
 巨大なヴァギナ。 抱き締めてくれている。

 押し包んでくれている。 飲み込んでいる。

 筋肉は敏感に、反応して。 どこもかしこも。 ぎゅうぎゅう詰め。
 信じられない。 エロティックな筋肉の収縮。


 両腕が胴体に激しく押しつけられて。
 ほとんど息もできないぐらい。

 かすかな空気。 恐るべき熱、恐るべき湿り気。
 帯びている。 ヴァギナの分泌物。

 始めの頃とは、変化している。 白いクリーム状の物質。
 
濃厚に泡立てた生クリームのようなもの。 世界は、滑りやすく。 なっている。


 溺死寸前に、なっていました。 それでも、私は彼女を愛していました。

 彼女が、私をヴァギナの筋肉によって、きつく抱き締めている。
命の危険がある。 それなのに、スリルを感じている。

 そうしながら、彼女は、私をゆっくりと押し出していました。

 
ぬるりとする感触がありました。

 私は、自分が彼女の子宮から、産み落とされたばかりの、新生児になったように感じていました。
頭を下にして、彼女の股間に、ぶらさがっていました。

 彼女は、私をその指の揺りかごの中に、抱き締めていました。
外の世界は内部と比較して、とても寒く感じられました。


 もう一度、私の女巨人の内部に、
戻りたいと念じていました。
巨大なヴァギナの巨大なトンネルの入り口が、私の眼前にありました。

 私は、そこに帰りたくて。 手を差し伸べていました。 愛撫していました。
両手を肩の付け根まで、内部に差し込みました。


 
柔らかくて。 暖かい。 巨大な身体の内部。
 顔を、巨大な毛深い性器の表面に、擦り付けていました。

 熱烈なキスをしていました。 巨大な裂け目に沿って。
 上から下に。 頭部を、陰唇の濡れた裂け目に。 押し込もうとしていました。

 熱く濡れたクリトリスに、押し当てていました。

 願いはかなえられました。 私は、再び天国にいたのです。

 濡れた内部。 挿入されて。 抱擁を受けている。
 ゆっくりとした。 優しい動き。 ヴェルベットのよう。


 柔らかい。 優しい。 ヴァギナの中。
 巨大な身体の体内。 潜水していく感覚。
 高まる水圧。 すでに。 完全に。

 その世界の内部に。 柔らかく蠢く肉。
 巨大なヴェルベットのような筒の内部。

 それから、彼女の巨大な情熱が再び。 火を噴いたのでした。
 世界が爆発していました。

 早く、より早く。 私は。 内から、外へと。
 外から。 内へと。 動かされていました。


 
巨大で柔らかい筋肉の重量。

 巨人の肉欲の吠え猛る洞窟。 私の身体。 押し潰している。
 身を、捩らせている。 巨人の女。 炸裂するようなオーガズム。

 その渦中。 痙攣。 弛緩。 痙攣。 弛緩。 徐々に強まって。


 王妃様が絶叫する声を聞いたような気がしました。
私を包んでいる筋肉が、鋼鉄に変化していました。

 彼女が、腰を持ち上げている。私の身体が捩れている。
 持ち上がっている。 捏ねられている。 
巨人のオーガズム

 津波のように。 伝わっていく。 筋肉の大津波。 揺れて跳ね上がる。
 世界が、押し流されていく。 巨大なクライマックスの後に。

 それよりも、大きなクライマックス。 何度も、何度も。 続いたのでした。


 もう一度、海に出たような気分でした。
巨人国に漂着する原因となった、巨大な嵐の渦中に、巻き込まれたようでした。

 暗黒の中で。 玩ばれていました。
彼女は、身を捩り。 絶叫し。 身を捩り。 絶叫し。

 
巨大な臀部は、クライマックスに、高々と持ち上がり……。


 私は、瞬時、失神していたのだと思います。
とうとう巨大な身体が、静かになっていました。 揺れも痙攣も、納まっていました。

 嵐は過ぎ去ったのでした。
私は、まだ彼女の肉体の、巨大な天国の内部にいる。


 完全に包み込まれている。 巨大なヴァギナ。 まだ、
ひくひくと。
 小刻みに。 痙攣している。 私は、完全に彼女のもの。


 ここを立ち去りたいとは、まったく思ってもいませんでした。

 このままの生活を継続すれば、おそらく一ヵ月もしない内に、いつか本当に、
彼女の膣の内部で、最期を遂げることになるぞと、理性が警告していました。

 生き残れたのは、奇跡的なことでした。
致命的な傷を、受けていたかもしれないのです。

 しかし、それでも、良いと思っていたのです。
彼女に、この行為をやめてもらいたくは、なかったのです。
私は彼女を愛してしまっていることに、気が付いたのです。

 女体の神秘を内部で、抱き締めていました。 私の力だけで、より大きなスリルとエクスタシーを、
彼女の内部に再現できないかと、思っていたのです。

 実に、ゆっくりとゆっくりとでした。 が、私は、彼女の内部に眠る火に、再度、点火していきました。
数時間が、すみやかに経過していきました。

 彼女は、私を何回も、おもちゃとして使用してくれたのでした。
長く情熱的な、忘れられぬ午後でした。

 王妃様の快感のためにだけ、使役させられていました。


 私としても、故国のイングランドを船出して以来、初めての
女体でした。
長い旅の間に、床をともにした女は、王妃様だけでした。

 この可愛らしい巨大な女性の、巨大なオーガズムは、その空白の時間のすべてを補って、
余りあるほどのものでした。

 千人の女性を一度に相手したような、充実した気分でした。

 私は、彼女をこの国に残して、本当に故郷に帰りたいと思っているのか、それすら分からなく
なっていました。



エピローグ


 それ以降、私のブロンブディングナップ国の滞在期間中、王妃様と過ごす時間が、
さらに多くなっていました。
グリムダルクリッチの勉強の時間が、いままで以上に増えたからでした。

 王様は国境地帯の巡視のために、旅に出掛けられていることがありました。 しかし、
もちろん残念なことに、王様がお城に不在の時というのは、そうたびたびは、なかったのです。

 そんな時は、私は、グラムダルクリッチに頼んで、
女官達の部屋に詰めていることが多くなって
いました。 私は、最初の胸がむかつくような不快感と恐怖を、ようやく克服していたのでした。
王妃様の薫陶の賜物でした。

 私は、今では若い彼女たちの、馴々しい視線や態度を、以前よりも寛大に受け入れられるよう
になっていました。 楽しむことさえできるようになっていました。

 彼女たちが感じている快感も、許容できるようになっていました。

 服を脱がされて裸にされ、巨大な胸に押し当てられる時も、
乳房を両手両脚を使って
抱き締めたり、巨大な乳首を吸ってやったりすることが、できるようになっていました。

 若い彼女たちは、代わるがわるに私から小さな快感を得ては、くすぐったがって
笑いさざめいていました。


 そうしている内に、
ガルガンチュアサイズの巨乳を持った女官が、
私の股間の変化に、敏感にも気が付いたのです。

 もちろん、このことはみんなの取り決めによって、王妃様には厳重に内緒にされていました。

 もし、そんなことをしたら、即座に、私というおもちゃを取り上げられてしまうだろうことが、
誰にもわかっていたからです。


 怪物のような
巨大な乳首に、私を跨がらせて、恥辱を味あわせてくれた、最年少の十六歳の
少女がいました。 彼女にも、私は一矢を報いていたのでした。

 女としての
喜びを、生まれて初めて味あわせてやったのです。




         *




 それから、いかにして私が、故国に帰還したかという顛末については、別なところに詳細に
書いてあります。 特に、繰り返すような必要はないでしょう。

 私の心残りは、全イングランド中の女性を合わせたよりも、可愛らしくセクシーな女性に、
ついにさよならの一言も言えなかった、ということなのです。


 私、レミュエル・ガリバーは、老齢のために記憶が朧になることを恐れて、
この『
巨人国渡航記』のページに、彼女との想い出の一部を、書き残すことにしました。


 しかし、この文章は、他の旅行記のように出版することはしません。
永遠に、篋底に秘蔵することにしました。


 私が生涯に愛した、最大の女性との、
あの日の約束を守るために



 神よ。 罪深い世界最大の不倫の記述を、ここに永久に封印し「
秘録」と致します。



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巨人国渡航記秘録(後編) 了



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