誘 拐 U (3)


                        みどうれい

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 しばらくの間、彼女は裸になった俺のカラダを見つめていたが、
やがて、巨大な手を俺に伸ばしてきた。


 女性らしい繊細さがあるものの、すごく太い指が、俺に迫る。

 俺は、反射的に彼女の指先を蹴飛ばした。

 ずん! 俺の脚に鈍痛が走る。 俺は驚いた。

 ダメージを受けたのは、俺の方だ。 全く話にならない。
まるで鉛の詰まったサンドバックを、蹴飛ばしたような感覚だ。


「うわああああ!!!」
 やけくそになった俺は、すぐ目の前の彼女の指を、何度も蹴飛ばした。

 彼女は俺の無力さを楽しむかのように、指を動かさずに、俺の好きなようにさせていた。
やがて俺は、何回蹴っても、彼女の指に何のダメージもあたえていないことに気がついた。

 俺は抵抗をやめて、彼女の顔を見上げた。

 彼女
は、ふくよかなを震わせて、楽しそうに笑っていた。

まさに彼女は塔のような巨体だった。


 俺の背筋に恐怖が走った。
俺は、とんでもない巨人を蹴飛ばしたのだ。



 自慢するわけではないが、空手をやっている俺の蹴りはすごい。
普通の男なら一蹴で、悶絶させる自信がある。

 ところが彼女の指は、俺の蹴りなど全然問題にしなかった。

 俺の脚は、彼女の指よりもずっと小さい。
おそらく俺の蹴りは、彼女には「触っているな」と感じられるくらいの力しかなかったのだろう。


 俺は今日までの人生で、ずっと自分が強い男だと信じて生きてきた。
巨人女に捕らえられたにも関わらず、俺はまだ自分の立場が分かってはいなかったのだ。


 俺はようやく理解した。

 今の俺は、この巨人女玩具でしかないということを・・・。


 俺が動かなくなったので、彼女は今度は私の番よというように、行動を起こした。
彼女は笑いながら、太い二本の指で、俺の脚をゆっくりと摘んだ。

 信じられない強い力だ。 とても抵抗できない。

 彼女の指の力に、俺は悲鳴を上げる。
彼女は俺の悲鳴を無視して、彼女のもう一方の手で俺を押さえ、俺の脚を引っ張る。

 彼女が、囚われの身となった俺の脚をぐいと引っ張った時、俺はのたうって逃れようとした。
だが、どんなに俺がもがいても、彼女の指からは自由になれなかった。

 彼女は俺が暴れるのを、楽しむように笑っていた。
俺の必死の抵抗は、全く彼女の指の前に無意味だった。

 俺は恐怖に震え上がった。
彼女は、指先だけでも、俺の体を引き裂くくらい簡単にできるだろう。


 彼女の雷のような声が響いた。

「小人さん、あなたは命知らずね・・・。
私みたいな大きな女の指を蹴飛ばすなんて、
私が怒ったら、あなたはいったいどうするつもりなのかしら?」


 言いたい放題だ。 しかし彼女の力に、俺はどうすることもできない。

「私がこの指で、あなたの足を引っ張ったら、
簡単に、あなたの足を引き抜いてしまえるような気がするんだけど・・・。
あなたは、そう思わないの?」


 そして、彼女は俺の足をもう一度引っ張った。
冷静に考えれば、彼女はそれほど力をこめていなかったのだが、
俺は本当に自分の足が引き抜かれると想像して、悲鳴を上げる。


 この時、俺は自分の股間のものが大きくなっていることに気がつき、驚いた。
巨大なオンナに裸にされて、指先で脚を引き抜こうとされているのに、俺は興奮している??

 こんなアホな話はなかった。

「こら! 勃つな!!」 恥ずかしさのあまり、俺は心の中で自分の息子にそう怒鳴った。

 彼女にこんな姿を見せるわけにはいかない。
これでは、俺がまるで彼女の玩具にされるのを喜んでいるかのようだ。

 俺は歯を食いしばり、息子を小さくするように頑張った。

 だが無駄だった。

 彼女の巨大な指が、俺の脚を引っ張るのは、すごく怖かったが、
俺の身体に彼女の手が触れるのは、不思議に俺を興奮させた

俺の息子は、彼女の手のぬくもりを感じ、いきり立っていた。


「やめろーーー!! 放せええーー!!」
 パニくった俺は、またしても無意味なことを叫ぶ。

 しかし、彼女はくすくす笑うだけだった。
彼女は俺の言うことなど、気にもしていなかった。

 巨大な彼女は、俺と会話をする気が全然ないようだった。


 俺は駅前で彼女にふらふらついて行ったことを後悔していた。

 さっき彼女と出合った時なら、俺の方が強かっただろう。
いや、闘うと言うより、少なくとも俺は逃げるくらいはできただろう。

 しかし、俺は小さくされて、彼女の玩具にされている。
彼女は、俺の身体をただ絞るだけで、俺を虫のように潰すことができる


 だが幸いなことに、彼女は、俺を本気で苦しめないように、手加減をしてくれていた。

 彼女は俺と遊びたいから、ここに連れて来たのだ。
ならば、彼女に逆らわなければ、少なくとも俺を捻り潰すことはしないかもしれない。


 俺は抵抗するのを諦めた。
彼女は、俺の脚を引っ張るのをやめ、まじまじと俺の身体を見る。

 俺も彼女を見上げた。

 彼女は本当に大巨人だった。
すぐ目の前に、ブルーの巨大ブラジャーに包まれた巨大な胸がせり上がっていた。

 恐ろしい大きさだ。 俺はいったい何を考えていたのか・・・。
こんな巨人に抵抗できるわけがない。

 やがて彼女は、人差し指で俺の裸の身体をなでまわし始めた。

彼女の太い指の愛撫に、俺はぞくっとする。

 き、気持ちいい・・・。 思わず喘ぎ声を出してしまいそうになる。
俺は目を閉じ、彼女の愛撫に耐えた。




 目を閉じた俺は、昔、親に隠れて読んだ成人向けの小説を思い出していた。

 美少女アイドルが、屈強な男に襲われるという内容の小説だった。

 主人公の少女は男に襲われ逃げようとするが、男の逞しい腕に捕まえられる。
少女は必死になって抵抗するが、華奢な身体では、大柄な男の腕力に適うわけもなく、
ベッドに押し倒され、楽々と服を剥ぎ取られる。

 なすすべも無く少女は、男に蹂躙される。

 少女は歯を食いしばり、男の愛撫に耐えるのだが
やがて、彼女は男につらぬかれて、喜びの声を上げるという内容だった。

 今から思えば、「ただやるだけの小説」だったが、
中学生だった俺はそれを読んで、ものすごく興奮したのを覚えている。

 もちろん、そんなことは小説の話だ。 現実に起こるはずはない。
乱暴にされて喜ぶ女性がいる筈がない。


 しかし・・・、今、巨大な指が、俺の身体を玩んでいた。


 俺は小説の少女のように、強い力で犯されようとしていた。


 そして・・・、信じられないことに、俺はそれに快感を感じていた。



 俺は焦った。 あいかわらず、俺の息子は大きなままだ。

 俺は、彼女が完全に俺を支配しているのを理解し、力が抜けていくのを感じた。


 
彼女が、俺にできない事は何もなかった。


 俺は、完全に無力だった。
彼女は、俺を玩具のように使用することができた。



 うう・・・、気持ちいい・・・。

 彼女の指は、俺の身体をいじくっていた。


 彼女の身体は大きすぎたが、彼女の動きは完全にコントロールされていた。

 彼女の指の指紋の複雑な擦れ具合が、とても気持ちいいい。
俺は彼女の指の下で、どうしようもなくあえいだ。

 今まで経験をしたことがない快感に、俺はどうにかなりそうだった。

 俺はかすれた声で言った。
「や、やめてくれ・・・。 お、俺を元にもどしてくれえ・・・」


 彼女の声が響いた


「小人さん、今からいいこと
をしてあげるわ・・。」

 彼女は俺を握り締め、ベッドの上に運んだ。

 俺は2mも上から落とされ、シーツの上で転び、悲鳴を上げた。
柔らかい敷布団の上でなければ、怪我をしていたかもしれない。

 彼女はベッドの上で、立ち上がった。
俺の格好が可笑しかったのか、彼女はくすくす笑っていた。

 かっとなった俺は文句を言おうと思って、彼女を見上げ・・・、息を呑んだ。


 俺の目の前に、彼女の巨体があった。


 身長20メートル以上もある
巨大な女神像肉体・・・。

 俺は呆然とそびえ立つ彼女のボディを見上げた。

 俺は彼女に文句を言うことなどできなかった。
小さな俺とくらべて、彼女はあまりにも巨大な存在だった。

 さっき服を脱いだ彼女は、セクシーな下着姿だった。

 プレイボーイのピンナップでも見たことのないようなすごい肢体が、
すごい大きさでそそり立っている。

 一度見たら忘れられない、にまで見そうなボディだ。
これは興奮するなと言われても無理だ。


 ベッドの上にいる俺のすぐ目の前に、全面にレースをあしらったブルーのパンティーがあった。
その布は、俺の大きさなら、4〜50人くらいなら楽にくるんでしまえる程の大きさがあった。

 彼女の股間の付け根には、うっすらと彼女の草むらが透けて見えていた。
彼女のパンティーはぐっしょりと濡れていた。

 その時、俺は、彼女の甘い香りが、さっきより強くなっているのに気がついた。
その香りは、とてもそそられる匂いで、俺を興奮させた。

 それは、彼女の股間のあたりから漂ってきていた。


「・・・興奮してる。 (-_-;) 」 俺は呆れ、そして焦った。
 どうやら、先ほどの俺の抵抗は、ただ彼女を喜ばせただけだったらしい。


 このままでは完全に彼女の思うままだ。
俺はなんとか逃げる方法はないかと周囲を見回した。

 俺はバスケットボールができそうなくらい大きなベッドの上に乗せられていた。
もちろん柵などはないのだから、ここから飛び降りることはできる。

 しかし、そんなことをしても無意味だ。 すぐに彼女に捕まるだけだろう。

 なんとか外部に救援を求めることは、できないのか・・・?


 俺は、ふと違和感を感じた。
さっき、この部屋に連れ込まれた時も、俺はベッドの上に乗せられた。
その時、俺のズボンのポケットに、何か硬いものを入れていたような・・・。

「うわああ!」 俺はあることを思い出し、大声を上げた。


 携帯!! 携帯電話ああーー!!!


 彼女の巨大な右手が俺の目の前に降りてきた。
彼女の手は、そのままブルーのパンティーに入り、中をまさぐった。

 俺の視界をおおうくらいの大きさの巨大パンティーの中で、
彼女の太い指が、ゆっくりと官能的に動いていた。

 彼女は俺の目の前で、自分の大事なところを愛撫しているのだ。

 それは非常識ではあるが、とてもそそられる光景だった。



 だがそれに見惚れている場合ではなかった。

 俺は自分のうかつさを怒っていた。

 俺は携帯電話を持っていた。 駅前で、それを使って夕子と話をしたのだ。
そして、俺が身長15cmにされた時も、確かに携帯はいっしょに小さくなっていた。
しかし、彼女の指で裸にされた時、俺の携帯はズボンごと何処かに持っていかれてしまった。

 もちろん、彼女に捕まった時、電話をするひまなどなかったが、
外部に連絡をするたったひとつの方法を、あっさり奪われてしまうとは・・・。

 なんで忘れていたのか。 うかつとしか言いようがない。
小さくされた俺は、ショックで、まともな思考もできなくなってしまったのか・・・。


 俺が呆然としている時、彼女は彼女の巨体に手を滑らせ、
自分の肉体を官能的に愛撫し、ゆっくりと時間をかけてパンティーを降ろした。

 目の前に黒い翳りが映ったが、すぐにそれは上から降りてきた彼女の左手で隠されてしまう。
俺に見られて恥ずかしいのか・・・それとも俺をじらしているのか・・・。

 パンティーを脱いだ彼女は、空いている右手を彼女のブラジャーに廻し、ホックを外す。
巨大ブラは、彼女の艶かしい巨体の上をずり落ちる。



ぶるるるん!!

 2つのものすごく盛り上った胸が、まろび出る。
空気が振動し、俺の肌に伝わる。

 窮屈なブラから解放されたのを喜ぶかのように、彼女の乳房は躍動している。
彼女のピンク色の乳首は、興奮して大きくそそり立っていた。

 彼女の胸囲は、どう見ても十数メートルはあった。 すさまじい迫力だ。
俺の目は、彼女の胸に釘づけになってしまった。

 俺は携帯のことを忘れ、彼女の巨大で美しい体を、じっと見ていた。
彼女はあまりにも神々しく、力強かった。

 そして、俺は、ベッドに腰を抜かしてへたり込んでいる自分自身を見た。
巨大な彼女に全く抵抗できない非力な身体・・・。

 
俺に知っていた。 今から俺がこのに玩ばれることを・・・。


 彼女は、彼女の特注らしいブラジャーを掴み、ベッドの俺のすぐ横に落とした。
ハーフカップの巨大ブラは、彼女の胸をかろうじて隠せる程度の大きさだった。

 しかし、俺にとっては、片方のカップを寝室として使用できるほどの大きさだ。
彼女のブラを目の前に落されて、俺は改めて、自分があまりにも小さいことを実感した。

 俺は、すっかり怯えていた。


「ねぇ、すばらしいでしょう。 私の身体・・・。
今から、あなたはこの身体と遊べるのよ。」



 彼女はそう言うと、前かがみになり、大きな胸を俺の方に、ぐっと突き出した。

 彼女の二つの乳房は、俺を押し潰さんばかりの勢いで、俺に迫った。
俺は悲鳴を上げ飛び起きて、ベッドの上を彼女の反対側に向かって走り出した。

 後で考えれば全く無意味な行動だった。 いったい、何処に逃げるつもりだったのか?


 すぐに彼女の巨大な手が背後から俺に迫り、俺は捕まってしまった。
必死で走ったのだが、巨大な彼女は、信じられないくらい速かった。

 彼女の手は、俺のほぼ全身をすっぽり飲み込んでしまえるくらい大きかった。
彼女は、俺が「玩具の人形」であったかのように、俺を持ち上げた。

 彼女は、顔の前に俺を持ち上げ、俺に言った。

「あら・・・、あなたはとってもお馬鹿さんね。
せっかく私みたいな美人が誘ってあげているのに、逃げようとするなんて・・・。」



 あのな・・・、「誘っている」じゃないだろ。 「襲っている」だろ。

 やけくそになった俺はぼやいた。
もちろん、彼女に聞こえないように、心の中で言ったのであるが。


 彼女は、俺の抵抗を楽しんでいるかのように、言葉を続ける。

ねぇ・・・。私のような大きな女の子と遊べるチャンスなんか、きっともうないわよ。
男だったら、怖がらないで、何にでも挑戦してみなくちゃいけないわ。
心配しないで、素晴らしい夜をプレゼントしてあげるわ。
普通の女の子には、とてもできない
気持ちのいいことをしてあげるんだから。」

 彼女はそう言って、笑いながら俺の裸の身体を、彼女の巨胸に押し付けた。
今回は、彼女の無茶苦茶なセリフにつっこみを入れる時間すらなかった。


 ものすごい胸肉の圧力に、俺は悲鳴を上げる。



 周囲に、彼女の喜びの声が響いた。






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