注意!
本作品中には、性的描写、暴力的表現が含まれています。
未成年の方、そのような表現を好まれない方はお読みにならないで下さい。
                     作者より


  《 麗子先生 夏の生活指導 》

                                 
作  Pz


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夏休みに入った7月のある日。
麗子先生は、東京晴海のお台場にやってきた。

彼女の担任するクラスの女の子達が、お台場に集り逆ナンパを
仕掛けようとの情報が彼女にもたらされたのだった。
17歳とは言え、体はすっかり大人である生徒達。
しかし、精神的にはまだまだ子供だ。

親友を助けたいがための密告。
その生徒にとっては、胸が張り裂けんばかりの裏切りであったろう。
「泣かないの。私が何とかして見せるわ・・・・。」
麗子先生は泣きじゃくる女子生徒のショートカットの頭をそっとなでてあげた。

麗子先生は、数人の上司に相談し、お台場に出かけた。
車が必要であった。
当然、彼氏の車を利用するのだ。
運転手つきである。
「そういえば、以前はここいらで麗子、派手に暴れたよなー。」
彼氏が13号埋立地のインターを出たときにつぶやいた。
「・・・・もう。早く忘れてよ。私の顔を覚えている人なんて・・
貴方以外にいやしないんだから!」
少し、口を尖らせて麗子が言った。

そうここは数年前に、麗子が全裸で巨大イカ型怪獣を丸焼きにして退治した
場所なのだ。
東京博覧会が中止となり、空き地だらけだったのが幸いした。
復興した今、麗子がまた巨大化して大暴れしたら、どの様な惨劇が
繰り広げられることであろうか。
4ドアセダンの大型乗用車は、静かな音を立てパレットタウンに向かっていった。

「ちょっと、ここで待っていてね。」
彼氏の乗った車を大型駐車場に止めたままにして、麗子は一人歩き出す。
デートのつもりで勇んでやってきた彼氏はいささか気落ちした。
三人の女子高生を保護するために、麗子は仕事でやってきたのだから。
「帰りは、彼女達も乗せるからね!」
夜の楽しみもお預けだ。
「ハーーーイ!」
シートを倒し、ふてねの真似をする彼氏。
しかし、夏の暑い車内にじっとしていられず、少し離れて麗子の後をつけて行った。
濃紺のタイトスカートに、白いシルクのロングスリーブシャツ。
生脚に黒いヒールサンダル。
セミロングに整えた髪は黒々として日の光を浴び、虹色に光っていた。
ショルダーバッグを肩から提げた麗子は、何とも艶っぽい「女教師」の姿であった。

女子高生の三人組。
逆ナンパをしようとする彼女達を麗子が見つけるのには、そんなに苦労しなかった。
膨大な人手の中、彼女達は高校の制服姿で歩いているのだ。
麗子は自分の学校の制服を瞬時で見つけ出し、彼女達に歩み寄った。

制服のスカートをたくし上げ、パンツを見せるスレスレまであげている
彼女達。
ファンデーションを厚く塗り、化粧を完璧にしている。
白いハイソックスに黒皮のローファー。長い脚が際立って見える。
「女子高生」の商品価値を彼女達はよく判っているのだ。

「あら!偶然ね。」
強い日差しの中、歩道上で麗子は、三人の生徒達の前に立ちはだかった。
「あ!麗子先生・・・・!」
三人組は声を詰まらせてしまう。
逆ナンパ目的で、歩道をぶらぶらしているところに教師が突然現れたのだ。
しかし、彼女等は麗子の容姿を見て、息をのむ。
シンプルな服装ながら、学校で見るのとは違う大人の色気を発散させている麗子。
「こんなところで、学校の制服を着て何しているのかしら?」
優しく微笑む麗子先生。
しかし、その目は笑っていなかった。
思わず下を向く三人。
「夏休みですから・・・・。ちょっと遊びに来てみたんです・・。」
リーダー格の綾瀬瑞恵が、ようやく答えた。
「あら、そう。そうね、プライベートは貴方達の自由よね。でもね、
お化粧が少し濃いかしら?それと、スカート。下着が見えそうね。」
きりりとした口調で、彼女達を見据える麗子先生。
厳格な口調は、麗子の年には似合わない。
が、ウルトラウーマンとしての、数々の戦歴が態度に滲み出てくるのであろう。
「余計なお世話ならごめんなさい。ひょっとして、貴方たち逆ナンパとか
しているんじゃなくって?」
俯く三人。
「もしかしてお酒飲んだり、煙草吸ったり挙句はセックス?
ちょっと、自由がすぎるわよね・・・。」
彼女達が未成年でなければ、まったくの余計なお世話だ。
しかしながら、麗子先生は毅然と振舞う。
「今日は先生も一緒にお台場見物でもしようかしら?」
少し意地悪く言う。

麗子は彼女達に食事をさせ、自宅に連れ戻すつもりでいたのだ。
三人の生徒達は黙って彼女のあとを着いて歩く。
自分たちの目論見がばれてしまった。
その恥ずかしさ。
大勢の人で賑わうパレットタウンの歩道。
強い日差しを避けるようにして彼女達は歩く。


「やだ!こんなところで!」
麗子先生は小さくつぶやいた。
麗子の「侵略者」センサーが何かに反応したのだ!
「どこかしら?」
三人の生徒を振り返る。危険だ。ここにいては、侵略者との戦いに
彼女達が巻き込まれてしまう。
更に、麗子は自分が巨大化したときに彼女の中に沸き起こる
凶暴で残忍な欲求を思い起こし、不安になってきた。
(この子達を助けに来たのに・・ここで変身して、宇宙人と戦ったりしたら・・
この子達を踏み潰しちゃうかも・・・アーン、どうしよう!)

しかし、麗子にお構い無く侵略者は突然現れた!

強い夏の日差しが遮られ、パレットタウン一体が巨大な影で覆われた。
ッドオオーーーーーンン!
轟音があたりを制す。
地面が大きく揺れた。ビルが崩れだす。
道路上の自動車が空中に飛び上がりひっくり返った。

「貴方達!じっとしていて!」
麗子は道路上を数メートルも飛び上がったのだが、見事に両足で着地していた。
三人の生徒は道路上に尻餅を着いて座り込んでいる。
「巨大怪獣ね!」
麗子は路上に聳え立つ巨大な物体を見上げた。

そして驚きの声を上げる!

彼女の目の前にはビルを押し潰して座り込む巨大な女性の股間が展開していたのだ!
真っ白な太ももが渓谷のように麗子の両側に聳え立ち
純白のショーツが強い夏の日差しを照り返し、白く輝いている。
綺麗に刺繍されたレースは荘厳な建築様式のようであった。
被害状況を確かめようと麗子は後ろを振り向いた。
白いハイソックスを履いた長い脚は、ゆりかもめの高架を蹴りこわし
黒いローファーのかかとが路面を掘り返していた。
めくりあがったスカートを巨大怪獣は・・・いや、巨大な女子高生は
慌てて直そうと足を動かした!
「あぶない!」
麗子先生は三人の生徒を抱きかかえるようにして地面に伏せた。
巨大なローファーは、アスファルトをめくり上げ、路上の自動車をひき潰す。

白い半そでシャツにブルーのリボン。
セミロングの髪を少しだけ染めた、色白の可愛らしい顔。
推定身長170メートルの巨大女子高生が麗子の前に現れたのだ。
「ウルトラウーマンの目の前に現れるとは!いい根性している娘ね!」
心の中でそう叫ぶと、麗子は巨大な女子高生の足の間から逃げ道を探した。
「いやーー!」
巨大女子高生の悲鳴が轟いた。
白いシャツを大きく盛り上げる胸をゆさゆさと揺らし、巨大女子高生は上半身を
立て直そうとした。
両腕を後ろにつき、尻餅をついた状態からM字開脚に姿勢を変えようとしているのだ!
麗子先生は若い少女のコロンの香りで充満し始めた巨人少女の足の間を三人の生徒を引きずるようにして逃げ出した。
巨人の体がどれほどの恐怖を地球人に与えるか。
麗子は身をもって知ったのだ。

「もう間に合わない!」
麗子先生は変身を決意した。
巨大女子高生の膝がぴったりと閉じられる直前に、
麗子先生はウルトラウーマンに変身をした!

強烈な青い閃光が走る。
巨大女子高生の目の前に、巨大女性が突如現れたのだ!
パレットタウンから逃げ出す人々は、それがウルトラウーマンだと
直ぐにわかった。
そして、彼女が怪獣を倒すために容赦なく人間を踏み潰し
街を破壊することも。
しかし、今日のウルトラウーマンは普段のコスチュームではなかった。
狭い青海の道路を踏み抜き、黒いパンプスが乗用車を踏み潰している。
エロチックな脚線を誇る白い脚、紺色のタイトスカートの暗がりの中を
白く照らすようだ。
腰にぴったりとしたタイトスカートは大きなお尻を一層強調している。
シルクのブラウスは、シンプルなデザインで、麗子先生の大きく盛り上がった
巨乳を更に目立たせている。ボタンの隙間からベージュ色のブラジャーが
レースのフリルをちらりと覗かしている。
長い髪を巻き上げ、ピンク色のメタルフレームのメガネをかけていた。
そして、手にはステンレス製の指示棒。

「踏みつけていないかしら・・・?」
麗子先生は足元を見下ろし、三人の生徒を見下ろした。
パンプスの脇で、腰を抜かし麗子を見上げている彼女達。
麗子先生は、三人をつまみ上げると地響きを上げて彼氏の車がある
駐車場に運び、そっと彼女たちを路上に置いてあげた。

巨大女子高生は、明らかに取り乱していた。
自分の周囲が、ミニチュア模型のように小さく、人間が蟻のような
大きさになって彼女の足元を逃げ惑っているのだから無理はない。
突如現れた巨大女教師を見るや、口をパクパクとさせ
声にならない声を出そうとしていた。
ズシン、ズシンと、地響きを上げ麗子先生の黒いパンプスが
道路を踏み抜いてゆく。
ストッキングに包まれた足に道路標識が蹴り飛ばされ千切れ飛んでゆく。
道路を埋め尽くしている乗用車、トラック、バスは
次々と巨大な麗子先生のパンプスに踏み潰されてゆく。
道路の真ん中を歩く巨大女教師を見上げ、人々は車を乗り捨て一刻も早くこの二人の
巨大女性達から逃げ出そうとした。
そう、ウルトラウーマンは怪獣を退治するときに人間の犠牲者のことなど
気にもしないのだ。
それどころか、わざと逃げる人達の上に倒れこみ、その巨大な乳房を
擦り付け、巨大なお尻で避難民が押し寄せた公園に尻餅をつくなど
正義のヒロインとはとても言えない残酷な仕打ちを平気で行うことも知っていた。

「こんにちは。地球へようこそ。よかったらお名前を聞かせてくれる?」
丁寧だが高圧的な口調で麗子が言った。
巨大女子高生は、涙を流しながら麗子を見上げた。
そして、麗子の足元を指差し叫んだ。
「人を踏んじゃっています!その人達死んじゃっていますよ!」
「あら。気がつかなかったわ。ごめんなさい。」
麗子はパンプスを少し上げると、足の裏に貼り付いている若い男の遺骸を
路面にこすり付けた。
「貴方、何処から来たの?どこの星の子?」
気にもしないで麗子が続けた。
「なんてことを・・・地球人を殺しても平気なんですね?」
涙声で巨大女子高生が叫ぶ。
はっとして、巨大女子高生は口をつぐんだ。
「地球人・・・。あら。日本の高校生みたいな服装をしている貴方は・・・
何人なのかしら?」
麗子は腕組みをしながら面白そうに笑った。
「地球人の百倍サイズの体をして、日本人の女子高生ですなんて誰も信じないわよ!
何の目的で地球に来たのかしら?」
ズシン、と、麗子は一歩踏み出した。
路上のワゴン車が、ぐしゃっと、踏み潰される。
気にもしない麗子。
巨大女子高生は麗子を睨みつけ、「もう壊さないで!かわいそうでしょ!」
そう叫んだ。
「あらごめんなさい。でもね、体がこんなに大きいと、少し動いただけで
地球人には大災害になってしまうのよ。しかたのないことなのよ・・・。
貴方のお尻の下で押し潰されているそのビルも・・・仕方のないことよね?」
メタルフレームの眼鏡を少し上げて、麗子先生は巨大女子高生を見下ろした。

巨大女子高生は、はっとしてお尻を倒壊したビルの残骸から抜き出した。
膝立ちになり、両手をお尻に当て体をねじってお尻の下を見下ろした。
ばらばらとビルの残骸がお尻から剥がれ落ちた。
めくれあがったスカートの下、パンツにべったりと血糊が着いている。
行楽客で一杯だったアミューズメントビルは、巨大な女性の大きなお尻の
一撃で、ペシャンコに潰れてしまっていたのだ。
「ごめんなさい!ごめんなさい!」
巨大女子高生は瓦礫を掘り返し、まだ息のある人を助け出そうとしたのだが・・・。
ぶちゃ!
立ち膝のまま、姿勢をかえてかがみこんだときに巨大女子高生の膝が
瓦礫の中から這い出し巨大女子高生と反対方向に逃げ出そうとしていた
数人の男女を一気に膝で押しつぶしてしまったのだ。
「いやー!」
慌てて立ち上がろうとした巨大女子高生。が、今度はバランスを崩して
道路反対側のオフィスビルにその大きなお尻をぶち当ててしまう。
アルミカーテンウォールで仕上げられた鉄骨構造のそのビルは
地上8階部分に巨大なお尻をぶち当てられ、数秒後にガラガラと全壊してしまった。
「キャー!」
悲鳴をあげる巨大女子高生。
「キャーじゃないわよ!」
麗子が一括した。
「巨大怪獣と一緒じゃないの。貴方を捕獲して強制送還するわ!」
麗子は支持棒をするり、と伸ばした。
「わ、わたし怪獣でも悪い宇宙人でもありません!
山本瞳!平成3年7月12日生まれ!東京都江戸川区都立松江高校二年生です!」
「・・・誰が信じると思うかしら?」
「気がついたら、体がこんなに大きくなっていたんです!」
瞳は、落ち着いた態度で胸ポケットから生徒手帳を取り出した。
都立高校の学生証が入っている。
麗子はそれに目を通すと、笑い出した。
「貴方って、ホントに不注意な子ね。日本語は難しいかしら?」
麗子は足元を見下ろし、適当な看板を路上からむしりとった。
「ハイ、これが正しいひらがな!」むしりとった大型看板には
駐車場への入り方と、その利用規則が書き込まれていた。
巨大な生徒手帳と付き合わせると・・・。
瞳が差し出した生徒手帳のひらがな文字は、全てが反転していた。
「下調べも不十分で地球に乗り込むとは。何処の星の子かしら。
学校に連絡するから、本名を言いなさい!」

巨大女子高生、山本瞳は首をうなだれ道路上に立ち尽くした。

お台場は大パニックに陥っていた。
麗子の教え子、三人組は麗子の彼氏とともに、駐車場の車の中に
避難していた。
巨人女達が動くたびに三人は悲鳴をあげる。
「心配しないで。あの先生は僕等のことを知っているんだから。ここには来ないよ。」
麗子の彼氏は、車のエンジンをかけFMラジオの臨時ニュースに注意していた。
13号埋立地から、脱出するのは難しい。海底トンネルとレインボーブリッジは
全面車両通行止めで通れなくなってしまったのだ。
車を諦め、歩いて二人の女巨人から逃げるしか方法はない。
「ここでじっと待つのが一番。」
彼氏は、路上に聳え立つ恋人と、女子高生を見上げていた。


「あの・・私は・・。別宇宙からきました・・・。」
足元を気にしながら山本瞳は話始めた。
半年にわたって、彼女はこの世界を、お台場周辺を
観察していたのだ。
この世界で遊んでみたい、と強く思った彼女。
学校が夏休みに入ったその日、山本瞳はある実験を行った。
次元空間を移動する実験だった。

別宇宙を自由に行き来する技術を持った生命体を、麗子は知らなかった。
「銀河連邦に報告しなきゃ。貴方の世界ではそれが普通に出来るの?」
なぜか顔を赤らめる瞳。
「いえ。出来るヒトと出来ない人がいるんです・・・。女の子のほうが
上手に出来るとおもうんだけど・・・。」
「調書を取るわ。怪獣や悪意を持った宇宙人だったら、死骸を切り刻んで
海に流しちゃうんだけど・・・。母星の宇宙船に乗せるとかねー。
でも、貴方は自分で帰ってもらわないといけないわね。」
支持棒の反対側についているボールペンで、メモを取り始める麗子。

「本名は発音できないから、瞳ちゃんって、呼ばせてもらうわよ。」
麗子先生はメモ帳を閉じると瞳を見つめた。
山本瞳の宇宙では、物質のサイズが地球の千倍も有ることがわかった。
彼女は、千分の一サイズで空間に現れねばなかったのだが、十分の一で
出現してしまったのだ。
「さて。夏の盛り場で遊びたがるのは、宇宙共通ね。私も厄介な生徒を
連れて返らないといけないわ。さあ、貴方もお帰りなさい。」
麗子はお台場周辺を見渡した。
今回は殆どの建物が無事だった。道路上を避難する人々がひしめいている。
これが巨大怪獣相手であったら、大暴れする麗子であったが
異次元の人間とは言え、巨大ではあるがおとなしい女の子の前では何も出来ない。
ビルを2棟大きなお尻で押し潰したくらいのことしかやっていない。
いつもどおりに、麗子が大暴れすれば
彼女が怪獣と呼ばれかねないのだ。
山本瞳は顔を赤らめ、俯いたままだ。
「どうしたの?もうここでは遊べないわよ。体の大きさを変えてもう一度
くればいいじゃないの?」
「あの・・・転移するには・・・機械ばかりじゃなくて・・・。
私のエネルギーそのものを・・・」
言葉を濁す瞳。
麗子は珍しく、足元を注意しながら体の位置を変える。
じっとしていると、道路がじわじわと陥没してゆくのだ。
アスファルトからパンプスを引き抜き、ひしめく自動車をよけながら
ズズン、と、足を下ろす。
「まさかとは思うけど。貴方、エッチなことしたい一念で
空間転移したんじゃないでしょうね?」
両手を腰に当て、麗子はあきれたように言った。
うなだれる瞳。
「まあ。あきれた。まだ17歳でしょ?初めては大事にしないといけないわよ。
これは、女の子だったら全宇宙共通よ。」
言いながら、麗子は自分がすっかり歳をとってしまった気がした。
「あの・・・私、帰れないと・・・殺されてしまうのですか?」
涙を流しながら瞳は麗子を見つめた。
なんて綺麗な娘なのだろう。
麗子は改めてこの困った巨大宇宙女子高生を見つめた。
元にいた星では、この娘に言い寄る男はいなかったのだろうか?
やはり学生であるし、性的な興味一杯の年頃だからであろうか?
麗子は、また沈みかけた足を道路から抜き出し、瞳の前に詰め寄った。
「真っ昼間に、街中で自分を慰めるなんて、出来ないわよねー。」
ミニスカートのお尻を押さえ、下から覗かれないようにしている瞳。
ブルーのスカートに、ブルーのりぼん、白い半そでシャツ。
シャツの胸が、大きく盛り上がっている。
生意気にもGカップを下回らない大きさではなかろうか。
セミロングの髪の毛は、少しだけ茶色に染め、風になびいている。
レモン方の色白の顔には、大きな目が印象的だ。鼻筋が通った
大人の顔をしている・・・。
瞳の足も、ローファーのかかとの部分までアスファルトを踏み抜き陥没していた。
「殺すだなんて・・・。」麗子はズズン、と地鳴りをあげて瞳のうしろに回り込んだ。
「緊急措置よ。こんなに可愛い女の子だもの。しっかり親の元に届けてあげなくちゃ。」
麗子は支持棒をビルに立てかけると、そっと瞳の大きな胸に両手を廻した。
グワッと、瞳の巨乳をシャツの上からもみ始めた。
「あああ!そ、そんな!女どうしなんて!」
麗子の強い握力は、瞳のブラのカップ越しに乳房をつかむ。
「贅沢言わないの。貴方が一人で出来ないからでしょ?私だって恥ずかしいわよ。」
しかし、麗子は瞳の耳元で囁くように言うのであった。
麗子の両手を掴む瞳。
それを振りほどき、シャツのボタンをはずし始める。
真っ白なブラジャーが現れる。
予想どおり、Gカップであった。
「まあ、高校生のクセに生意気ねー。」
慣れた手つきで、ブラのフォックをはずす。
と、麗子は避難中の人々が唖然として二人の女巨人が始めだした
レズビアンショーを見物し始めたのに気がついた。
「もう。怪獣のときは直ぐに逃げるのに。」
麗子自身、このレズビアンプレイは恥ずかしかった。
「うーん、どうしようかなー。」
ブラジャーのカップから手を滑り込ませ、麗子先生は瞳の巨乳を
揉みしだく。硬くなり始めた乳首を麗子の指がつまみあげる。
瞳が、小さくあえぎ始めた。
「エイ!」
麗子は、突然、背後から瞳の足を払ってしまった!
結果。
ドドどーーーん!
大音響とともに、身長170メートルの巨大女子高生は
無人運転列車の駅に、直系50m近い巨大なお尻をたたきつけてしまったのだ!
めくれあがったスカート、白いパンツの下から粉々になった駅舎の破片が飛び散る。
続いて、長い脚が高架式の軌道を蹴り飛ばしてしまう。
その残骸が、水柱をあげて隣接する港に着水する。
数千トンの体重がたたきつけられた路上では、乗り捨てられていた自動車が
飛び上がり、ひっくり返った。
「いったーい!」
仰向けに寝転がった瞳は、麗子先生を見上げた。
と麗子先生は、脚を振り上げ、ビーナスフォートを蹴り壊し始めたではないか!
巨人女の二本の脚は、その建物を真っ二つに引き裂き、ガラガラと倒壊させていった。
瞳はあきれ返って、声も上げられない。
「うーん、あと一人だけ、目隠ししないといけないのがいたわ。」
麗子は少しだけ考えると、瞳に向き直り瓦礫の山となったビーナスフォートを
ズシンズシンと踏みつけながら瞳のブラジャーに手を掛けた。
「ごめんね。ちょっとこれ貸してくれる?」
と、麗子先生は駆け足で、大駐車場に向かったのだ。
路上で見物していた人々は、また避難を始めた。
やはり、ウルトラウーマンは気まぐれに破壊と殺戮を繰り返すのだ。
巨大なブラジャーを片手に、麗子は大駐車場に現れた。
無言で彼氏の車を見下ろし、瞳の巨大ブラジャーをかっポと
車にかぶせたのだ。
「じっとしててね!あぶないから!あと、覗いちゃだめよ!」
麗子の声が轟いた。


水路を一跨ぎにし、自動車を蹴散らしながら、瞳の前に戻った麗子。
「ごめんね。ムードが壊れちゃったかしら?」
シャツをはおり、両腕で胸を隠す瞳。両腕からGカップの白い乳房がこぼれだしていた。
不安そうに無言で麗子を見上げる。
目を瞑ると、唇を少し尖らした。
麗子の赤いルージュが輝くような唇がそれに吸い寄せられてゆく。
瞳のシャツを脱がせとり、麗子先生は彼女のスカートをめくり上げる。
「ああ・・。そこは・・・。」
瞳の体がビクンと震えた。
四つん這い状態の彼女は、ズシンズシンとビーナスフォートの残骸を押し潰し、
テレコムセンター方面に向かって逃げ出し始めたのだ。
「あら?お馬さんごっこ?よーし、先生も負けないぞー。」
麗子は面白そうに、瞳の後ろを同じく四つん這いになって
追いかけ始めた。
広大な駐車場と、公園ばかりが相変わらず目立つお台場であるが、
身長二百メートル近い巨人女にしてみれば、小さな空き地のようなものだった。
瞳はトップレス姿で、大きな乳房をゆさゆさと揺らしながら
駐車場の自動車群を両手で払い飛ばし、真っ白な太ももでそれを押し潰し、
ローファーを履いた足首で道路設備を蹴り飛ばしながら逃げる。
タイトスカートにブラウス姿の麗子は、瞳がメチャメチャに壊した
道路や自動車を更に両手と両膝でペシャンコに押し潰し地面に埋め込んでしまう。
「えい!」
麗子が、瞳に飛びついた。
大音響とともに地面が揺れる。
瞳は両腕を前に突き出し、うつぶせの姿勢で・・・お尻を突き出す格好になった。
丁度、大手放送局の大型ビルの真正面・・・。
新都市交通の高架軌道を蹴り飛ばし、麗子は瞳に覆いかぶさる。
「恥ずかしがらないでよ・・・・。貴方をおうちに帰すのも私の仕事なんだから。」
麗子はしかしそういいながらも、口元がほころんでしまうのを止められなかった。
瞳の巨大な乳房は、街路樹を押し倒し、16輪大型トレーラーを胸の谷間に
挟み込み、そのコンテナをペシャンコに押し潰してしまっている。
地面に顔を擦り付ける格好となった、瞳はビルの中にまだ大勢の人々が
隠れているのを見つけた。
「あら。放送業界の人達よ。興味あるの?」
「お願いです。地球人に酷いことしないで・・あああん!」
瞳が首を曲げ、麗子に懇願するよりも早く瞳のパンツをズリ下ろす。
「優しいいい子ねー。大丈夫よ。怖がらないで。地球の男の人達って、
エッチなこと大好きなんだから!」
麗子はそういうと、ビルの全面ガラスを指ではじき、中に手を突っ込む。
10人ほどの男性がつかみ出されてしまう。
「貴方達、こんなに可愛くって優しい女の子が、おうちに帰れないで困っているの。
ちょっとだけ手伝ってね!」
麗子は両手のひらに乗せた男達に優しく微笑みかけた。
幅50メートルの巨大なお尻。
ズリ降ろされたパンツの中に、彼らは投げ込まれ、麗子はパンツを引き揚げた。
「気持ちよくさせてあげてね!」
麗子は瞳のお尻に顔を近づけ、優しく彼らにそう言ったのだ。
「イヤー。くすぐったいーー。」
瞳が声を上げる。
「ふふ。ちょっと、おじさんが多かったみたい。もっと若い子がいいカナー?」
麗子は瞳のお尻をそっとなで上げ、パンツから女性の秘密の丘が
はみ出さないように直してやった。
結果、数人の業界人がシンプルな白いショーツにはさみ潰されてしまったのであるが・・・。
トロンとした目の瞳。パンツの中で、小さな男性がもがいているのが
何とも気持ちいいのだ。
「かわいそうです・・・・もう小さな人達をいじめないで・・・・。」
懇願する瞳であったが、ショーツの中の業界人を助け出そうとはしなかった。
パンツの中でもがく小人の感触を楽しんでいるのだ。
麗子は何ともいえない奇妙な感情が彼女の中に芽生え始めていることに
気がついた。
サディスティックな欲望。
小さな人間達と、この異次元人である高校生を同時に陵辱する快感・・・。
更には、お台場をメチャメチャに壊しながら、この異次元女子高生と
地球人を使って楽しむ快感に浸る・・・。
いつもとは違うコスチューム、タイトスカートにブラウス姿であることが
麗子の理性をなんとか保っていた。
しかし。
腰をかがめ、麗子が小さな男達をつまみあげようと道路に向かったとき。
「えい!」
瞳が突然麗子に飛び掛ってきたのだ!
「きゃあ!」
思わず叫んでしまう麗子。
ズズーンン!
二人の巨体が信号灯を折り飛ばし、放置された自動車を押し潰しながら
地面にめり込む。
瞳が麗子のブラウスを引き裂いた。すごい力だ。
「あ、あなた私と戦うつもりなの?!」
陥没したアスファルト道路から半身を起こす麗子先生は
瞳をにらみつけた。
しかし。
なきそうな顔をしている瞳。
「私だけ裸は嫌です。」
半分泣き声の瞳。
少し困った顔をしながら、麗子はすっくと立ち上がった。
すると・・・。
地響きを上げ、「ゆりかもめ」の高架橋を跨ぎながら、
壮大なストリップを始めたのだ!
身長170メートルを超える巨人女の見事な裸体。
瞳は、大人の女の体を見上げて呆然としていた。
タイトスカートをするりと降ろす。麗子先生の足元に突風がまきあがった。
ストッキングとショーツを残す麗子。
腕を背中に廻し、ブラジャーのホックをはずす。
Hカップから、真っ白な乳房がぶるん、とこぼれだした。
脱ぎ捨てたパンプスが、オフィスビルのエントランスにつっこみ、
全面ガラスが砕け散る。
白く、艶かしい足首が、オフィスビルから命からがら逃げ出してきた
中年男性を、ブチャリ、と踏み潰してしまっていた。
白い足の下から、鮮血が滲み出る。
そっと、足を上げる麗子。
瞳の大きなお尻でペシャンコに潰された都営バスの残骸に
足をこすり付ける。
深い足跡のなかにピンク色の平べったい人間が貼り付いている。
麗子は足元を見下ろし、顔の表情を消してしまう。
「瞳ちゃん、気持ちいいこと・・・一杯してあげるね!」
視線を瞳に向けると、麗子はぞっとするほど冷酷な笑いを顔に浮かべていたのだ。
ショーツを下ろし、脱ぎ捨てる。
全裸となった巨大女教師。
麗子の理性は、簡単に消えてしまったのだ。
ゆさゆさと大きな胸を揺らし地響きを上げて歩き出しながら、
麗子は避難する人達を追いかけ始めた。
鮮やかなピンクのペディキュアが夏の強い日差しを受けて輝く。
ズズーン!ずずーん!
地響きを轟かせ歩き出した。
麗子先生の6万トン近い体重は、一足ごとにこの人工島の道路に
深い足跡を刻み込んでいった。
悲鳴を上げ、逃げ惑う人々。
橋に殺到する人々にほんの数歩で麗子は追いついてしまう。
ブチャリ、グチャリ。
何のためらいもなく、逃げ遅れた人々を踏み潰してゆく麗子先生。
「・・・ごめんなさい。貴方達をよけて歩くのって、とっても難しいのよ・・・。」
陥没した道路のそこに貼り付いた人々の肉塊を、体をそらし
巨大なお尻越しに見下ろし麗子はそうつぶやいた。

熱いアスファルト道路の上を逃げ惑う人々は、地響きを立てて
ほんの数歩で追いつき、自分たちを跨ぎ降ろす巨人女を
恐怖のまなざしで見上げていた。
巨大な女性の足は、街路樹を雑草のように踏み潰し、道路灯をマッチ棒の
ように折とばす。
乗り捨てられ道路を塞ぐ自動車は、巨人女性の足が載せられるとボフウ!と、
破裂するようにフロントガラスが吹き飛び、サスペンションが一気に沈み込み
ペシャンこに潰れてしまった。
麗子先生の6万トンの体重がその足にかかるや、アスファルトが
5メートル近く沈み込み、平たい板となった自動車は地面深く埋まってしまう。
道路を塞ぐようにして停まっていた大型トレーラーは
麗子先生の白い足にコンテナの真ん中を踏み潰され、Vの字型に折れ曲がり
まるでオブジェのように路面から生えていた。

麗子は、股の真下に小さな人々を追いたてた。
逃げ出そうとする若いカップルを巨大な足の指で突き飛ばす。
このカップルは地面にたたきつけられるとピクリとも動かなくなってしまった。
真っ青な夏の空を背景に、強い日差しを受け聳え立つ白い巨人女性、麗子先生。
両腕をお尻のうしろに廻し、胸をそらし、巨大な乳房を更に
強調させる。

グオオオオー。
空が落ちてくるような恐怖感。
麗子先生が、追い詰めた人々のうえにしゃがみこんだのだ。
女の匂いが突風となって人々に吹き付ける。

「男の子は前に出てください!」
麗子の声が轟いた。
蹴り飛ばし、横転しているトレーラーのコンテナをむしりとり、
その屋根を引っぺがす麗子先生。
つんであった貨物をばらばらと放り出し、ドスン!と
路面にそれを置いた。
そして。
次々に、麗子先生は若い男性ばかりをつまみ上げ、コンテナの中に
放り込みだしたのだ!
会議用テーブルほどの大きさの綺麗にマニキュアの塗られた爪が白い指の先で輝く。
大木のようなその指に摘み上げられた若い男性。
その恋人の女性たちは、健気にもこの巨大な指に飛び掛り、愛する恋人を
取り返そうとしたのだ。
巨人女教師が冷酷な笑いを浮かべ、ほんの少し指を動かす。
彼女達は、熱く焼けたアスファルトに簡単にたたきつけられてしまった。

「うふ。これから、大きな女の子と気持ちいいことさせてあげる!」
コンテナ一杯に詰め込んだ50人あまりの男性を見下ろし、
麗子はそういった。
それを片手に、ごううと、風をおこして麗子は立ち上がった。
コンテナの中に放り込まれた男性達は、この巨人女の上半身を
仰ぎ見た。髪をアップにし色白のうなじに少しだけ染めた髪の毛が
数本かかっている。胸板から突き出す巨大な乳房は彼女が動くたびに
ブルンブルンと揺れていた。
これから、彼等の身の上に起こるであろう残酷な運命に
皆無言であった。


瞳は小人を追いまわし、しゃがみこんで捕まえている麗子先生を呆然と
見つめていた。
ショーツの中で押し潰してしまった小人たち。
その感触が、あまりにも気持ちよかった・・・。
顔を赤らめ胸を両腕で隠し、座り込む彼女。
瞳は周囲を見渡した。
あまりに小さな建物。人間達。
何度も観察していた夢の国を、彼女は自分の巨大な体で
押し壊し、踏み潰してしまっているのだ。
人々は逃げ散り、高層ビル一階にある無人のコーヒーショップを覗き込む。
このコーヒーショップでアイスコーヒーを頼み、歩きながらそれを
楽しみたかったのに・・・。
店の中を良く見ようと、瞳は路面にその巨大な体を寝そべらした。
ズズズズ、グシャ!
信号灯が折り飛ばされ、乗り捨てられた乗用車をお腹の下で押し潰してしまう。
ビルディングの中を覗き込む瞳。
日曜日であったので、会社員の姿は見られなかった。
精密なミニチュア模型のようなコーヒーショップに
瞳はそっと、指を入れてみた。木製の洒落たテーブルがメシメシと
音を立て押し潰される。
白いしっとりとした17歳の少女の指は、直系が1メートル、長さが8メートルもある。
大木が店の中に挿入されたようなものだ。
隠れていた女性店員が悲鳴をあげて飛び出した。
「あ、ごめんなさい!無理だと思うけどカフェラテェを
貰いたかったんですけど・・・。」
顔を路面に擦り付けるようにしている瞳は、目の前を走り逃げる女性店員を
そっとつまもうとした。
小さな悲鳴が上がった。
グリーンの制服を着たその若い女性店員は、瞳の指につままれるや
口から血を吐き出し動かなくなってしまった。
「いや!ごめんなさい!」
瞳が叫ぶ。

「あーあ。また一人小人を殺しちゃったのね!」
麗子先生が路面に寝そべる瞳を見下ろしながら言った。
涙を流し、麗子先生を見上げる瞳。
「体の大きさがこれだけ違うんだもの。貴方はこの世界じゃ立派な怪物なのよ。」
コンテナを腰よりも低いビルの屋上に置きながら麗子は続ける。
「でも、下着の中で小さな男の人がもがいているのって・・・感じたでしょ?」
地響きを上げ、麗子は両膝を路面につくと瞳の耳元に顔を寄せ
そう囁いたのだ。
むっとした顔で、麗子を見る瞳。
「もう、自分でお家に帰れないくせに。素直になりなさい。」
麗子先生は瞳の巨乳を優しく揉み始めだす。
直系20メートル、高さ18メートルほどの大きさの宇宙高校生の白い乳房は
麗子先生の白く細い指の間からぐにゅり、と豊かな乳肉をあふれ出させていった。
スカートをめくり上げ、お尻をなで始める麗子。
「あ・・」
思わず瞳は声を上げてしまった。
「女同士は私も恥ずかしいから、小さな男の子達に協力してもらうわね・・・。」
ビル屋上に置かれたコンテナに手を伸ばす麗子。
「あら?もう逃げ出してる!」
コンテナからは数人の男性が壁をよじ登り屋上階の
出入り口に向かって走り出していたのだ。
コンテナの中から、悲鳴が上がった。
麗子先生が、再び立ち上がり彼らを見下ろしたのだ。
四人の男性を右手で捕まえ、左手を彼らめがけて振り下ろした。
ビルの屋上は丁度、麗子先生の下腹部の辺りの高さであった。
夏の日差しを受けて、白く輝くような美しい裸体であったが、
巨人のそれは凄まじい恐怖感を彼らに与える。
黒々とした女性のヘアーが、彼ら矮小な存在をあざ笑うかのように
ビルの屋上設備にこすり付けられ、それを茂みの中に取り込んでしまう。
この淫乱な巨大女教師は、下腹部をビルにこすりつけ
小人の悲鳴を楽しんでいるのだろうか。
岩山のような麗子先生の拳骨が落ちてきた。
グシャン!
屋上階の塔屋と呼ばれるエレベーター機械室が一撃で叩き壊される。
これで、ビルの屋上から彼らは逃げることが出来なくなったのだ。
麗子先生は、腰をかがめ、顔を彼らに近づける。
更に、ルックスのよい若い男性を二人左手でつまみあげた。
「うふふ。小人を掴むのはね、こつがいるのよ。」
瞳を振り返り、麗子が笑いながら言う。
ズズーン!地響きを立て、麗子先生が瞳の前に座った。

瞳の乳首に二人ずつ、小さな男性を乗せる。
麗子先生も自分の乳首に一人ずつ男性を乗せた。
「お願い。私達を気持ちよくさせてください。そうしないと
この怪獣みたいに大きな女の子がおうちに帰れないんです・・・。」
何処か侮蔑の混じった麗子先生の声。
瞳は、顔を真っ赤にしながらも乳首に必死にしがみつく小さな男性達を
助けようとはしなかった。
麗子先生の言うことは間違っていない。性的に興奮しないことには、
彼女は空間移動が出来ないのだ。

2メートル近い隆起した乳首の上に載せられた若い男性達は
巨人女たちが体を動かすたびに、巨大な乳房がフルフルと揺れ
振り落とされそうになるのを必死でこらえていた。
白く柔らかそうな外観とは裏腹に、この巨人女性の巨大な乳房は
彼らが押しても、窪みすら作ることが出来ない。
プックリと膨らんだ直系四メートルはある乳輪に
爪を立ててかきむしる。
「うわー!ぶつかるぞ!」
麗子先生の乳房に乗せられた、体育会系のがっしりとした体つきの男が叫んだ。
瞳の乳房の上に載っている細身のイケメン君が女のような悲鳴をあげた。
あと数メートルの距離で乳首が止まった。
チュウ!
巨人女が、キスをしている!
「助けてー!食べないでー!」
若い男の悲鳴が聞こえた。必死で巨大な乳房に捕まる彼らは、
巨人女が一人の男性を口に咥えているのを目撃する。
顎を真下から見る。赤い唇が突き出していた。
その先には・・・。
上半身だけを巨人女の唇から出している若い男の姿が見えた。

麗子は瞳の唇に、小さな男性をそっと押しつけた。
瞳の口が少しだけ開けられると、舌を使って小人男性を瞳の口の中で
転がし始める。
小さな男性は、巨人女子高生の口の中で、あふれ出した唾液を
大量に飲み込みながら、巨人女教師の舌で全身を転がしまわされる。

「うわー!」
瞳の右の乳首にしがみついていた大学生風の眼鏡をかけた
男が、ついに振り落とされてしまった。
めくりあげられたスカートから、剥きだしの白い瞳の太ももに
激突、そのまま瞳の巨大なお尻で押し潰された自動車の残骸がひしめく
路面にたたきつけられる。
実に60メートルもの高さから墜落してしまったのだ。
麗子先生は、そんなことを気にも留めないで瞳の左右の乳房を揉み始めた。
両手を離す。ぶるん、と瞳の乳房が揺れる。
麗子先生は無言で、自分の乳房を瞳のそれに擦り付け始めた。
「ぎゃーーー!」
悲鳴が上がる。
「ああ、先生。小さな人達が潰れちゃいま・・・」
グチャ!
瞳は右の乳房から何かが潰れる音を聞く。
ブチャ!
更に左の乳房からも。
巨大な二人の乳房が重なり合い、互いに押し潰しあった。
瞳は麗子先生のくびれた腰に手を廻す。
女らしい白く柔らかなお腹。それを撫で回してみる。
ショーツの中に麗子先生の指が入ってきた。
麗子先生は、瞳の口の中から小人男性を取り出す。
「見て。こんなになっちゃったわ。」
その男性は、透明な瞳の唾液を全身に滴らせながら
麗子先生の赤いマニキュアをつけた爪につままれていた。
もう息はない。
全身真っ赤にただれてしまっている。頭髪も体毛も抜け落ちている。
衣服は口の中で脱がされてしまっていた。
「唾液の中の消化酵素でこうなるみたい。大きくなったら、小人とキスするときも
注意しないとね。小人は溶けちゃうし、うっかり吸い出したら小人の目玉と
内臓が飛び出すわ。」
ピン、と、小さな男の溶けかかった死体を指で弾き飛ばす。
麗子先生は瞳の性器を弄り始め、あふれ出す熱い粘液を指に浸すと陰核を刺激する。
「この世界で、大きくなるって事は、怪物になるってことなのよ。」
瞳のショーツを剥ぎ取る麗子先生。
「体の大きさは百倍だけど、体の強さは数万倍・・・。」

ズズーンン!
麗子先生は瞳を押し倒した。
片側3車線、広い歩道を誇るテレコムセンター付近の道路は
巨人女子高生の背中で押し潰されてしまった。
瞳の髪の毛が、歩道橋に絡まる。
頭を少し振ると、髪の毛は歩道橋を引っ張り壊してしまった。
「なんて脆い世界なのかしら・・・。」
髪に絡まった街路樹を取りながら、瞳は思った。
指で髪を梳きあげる。
夏の強い日差しに少しだけ染めた髪は虹色に光った。
麗子先生がビルの屋上に手を伸ばし、悲鳴をあげて逃げ回る
小人男たちを次々に捕まえていった。
瞳の真っ白なお腹のうえに、無造作に彼らはばら撒かれる。
数メートルもバウンドしてしまった彼ら。
柔らかな少女の腹部は、若い筋肉の上に薄く脂肪を載せて
ぴんと、しっとりとした素肌を張り詰めさせている。
夏の強い日差しは、少女の肌に映えている産毛を金色に光らせていた。
広大な白い素肌のグラウンドに投げ出された数十人の男達。
瞳の頭の方向にある巨大な乳房の山を見上げ、足の方向を振り向けば
黒々としたヘアの林を力なく見やった。
強い日差しを遮り、彼等の上に影が落ちる。
麗子先生が瞳の体の上にのしかかろうとしているのだ!
熟れた女の体・・・。
まるでビルディングのような白い太ももが路面を陥没させ
巨大女子高生の体を挟み込む。
黒々としたヘアが、女性らしい優しい曲線を優雅に作る下腹部に
しげっている。
しかし、美しい白い巨人女性の外観とは裏腹に、ヘアが股間に差し掛かる
その部分には、女性の洞窟が割れ目からじっとりと蜜をにじませ、
凶悪な姿を現していた。

麗子先生は、道路灯をへし折り、街路樹をバキバキと押し倒しながら
瞳の体の上にのしかかる。
上体を逸らし、その巨大な乳房をゆらゆらと揺らした。
小さな男達の絶叫がテレコムセンターにこだまする。
瞳の真っ白なお腹の上にそっと乳首を擦り付けるようにしながら
瞳の乳房に麗子の乳房を重ね合わせた。
数百トンの重量を持つ巨大な白い女肉の球体に追い立てられた小さな男達は、
その巨大な乳房と瞳の白いお腹の間に挟まれ一瞬にして押し潰されてしまった。
四つの乳房の谷間に逃げ込むことの出来た数人の若い男性達。
俊敏で度胸が備わった男たちであったが・・・。
巨大女教師麗子の美しい顔が近づいてきた。
彼らの周囲に影がかかる。
みな無言でこの残酷な女巨人の顔を見上げていた。
真っ赤な唇に縁取られた口がパックと開かれ・・・。
白い歯が透明な唾液を糸のようにひっぱっており・・・・。
ピンク色の6メートルもの大きさを持つ舌がにゅうっと突き出され・・・。
彼らは一人ずつ、なめ捕られていったのだった。
そして。
麗子先生は、瞳の乳首をそっと口に含み口の中の小さな男性達を
舌で転がし始めたのだ。

「ああんん!」
瞳は声を上げてしまった。
小さな男性達が、彼女の乳首に麗子先生の舌で押し付けられ
もがいているのだ。
熱い巨人の口の中で、唾液まみれになりながら
巨大少女の乳頭に押し付けられている男性たち・・。
唾液でおぼれかかっているのか、瞳の乳頭をかきむしる小さな男性たち・・・。
「ああ、可哀そうです・・小人が死んじゃうよー。」

と、麗子先生の右手が瞳の秘密の谷間に伸びてゆき
彼女のお豆を刺激し始める。
「あああ!」
激しく全身をゆする瞳。
テレコムセンターに隣接する高層ビルがガラガラと崩れ始める。
「今度は瞳ちゃんが上になって!」
崩れ始めるビルに麗子が燃え上がってしまう。
起き上がろうとする瞳。
「えい!」
と、突然麗子先生が瞳を突き飛ばした。
「きゃ!」
瞳は小さな悲鳴をあげ、道路反対側の高層ビルに背中から倒れこんだ。
複層ガラスが粉々に砕け、大きな瞳のお尻がインターロッキングの歩道に
轟音を上げ巨大なクレーターを作りめり込んでいった。
「何をするんですか!」
瞳が叫んだ。
が、麗子先生はそのビルの向かい側にあるグロテスクな外観の
産業総合研究所ビルを背中にして、立っていた。
身長170メートルの女巨人。
そのお尻の直径、約40メートル。
二本の白い足は、研究ビルを軽く跨ぎこして聳え立っている。
麗子先生は、ゆっくりと産業総合研究所ビルに座り始めたのだ。
「あ・・・。」
瞳が声を詰まらせる。
麗子先生の白く柔らかなお尻が、屋上の鈍い銀色に輝く構造物を
メリメリと押し潰し、ボコっと音を立て屋上階を陥没させた。
白い外観の奇妙な建物は、みしみしと音を立て小刻みに揺れる。
麗子先生はビルに腰を下ろし、両足を持ち上げた。
6万トン近い体重が、このビルにのしかかったのである。
鉄骨構造の研究所ビルは、数秒間、この女巨人の体重を支えた。
しかし、女巨人が大きな乳房をゆさゆさと揺らしながら、腰を左右に振ったとき。
PC板がボキボキと折れ始め、スラブがメリメリ音を立て
やがて、ずずんん!と轟音をたて一気に崩れ落ちてしまった!
無言で麗子先生を見詰める瞳。
残骸の中から立ち上がる麗子先生は、瞳の手を取ると
テレコムセンタービルを見下ろした。
「瞳ちゃん、あのビルを先生と壊してみない?」
ゆりかもめ高架を巨大な足で蹴り飛ばし、路上の都営バスを踏み潰しながら
瞳は麗子先生に引っ張られるようにテレコムセンタービルに歩いてゆく。
巨人の歩幅なら、僅かに三歩足らずの距離だ。
「あ、あの・・・先生はウルトラウーマンで悪い宇宙人を退治するのがお仕事じゃ・・・?」
瞳は奇妙な形をしたビルを見下ろし、そのビルを挟んでたつ麗子先生を見つめそういった。
美しい顔に、冷たい微笑を浮かべ、麗子は両手を膝につき、かがみこんだ。
巨大な麗子の胸が、屋上設備を一瞬で押し潰す。
「そうよ・・地球を独り占めしようとする宇宙人から地球を守るのが仕事。
別にこの小さな人達を守るわけではないのよ。」
麗子は、屋上に大きな乳房をどっかと載せると、体を左右にゆする。
ゴンドラレールや屋上空調設備が蝋細工のようにくにゃくにゃと曲がり、
麗子の柔らかそうな白い巨大な乳房によって押し潰され、屋上から地上に
ガラガラと音をたてて押し落とされた。
瞳は右手で股間を隠し、左手で胸を隠しながら、麗子を見下ろした。
「あ、コンテナの中の男の子達は・・・」
「まだビルの上に居るわよ。」
「可哀そうです。逃がしてあげないと。」
瞳がくるりと体の向きを変えて、麗子に背中を見せたその時。
麗子は、瞳の両腕を掴み彼女を引き倒したのだ!
「きゃ!」
瞳の真っ白なまあるいお尻が、テレコムセンタービルの上に
ずしん!と乗っかってしまった。
一瞬、テレコムセンタービルは巨大女子高生の体重を支えたかに見えた。
が。
ズズ―――ん!
ガラスと合金の外壁が砕け散り、ビルは倒壊してしまう。
「いい子ね・・・瞳ちゃん。」
麗子は瓦礫の中に座り込む瞳の乳房を左手で愛撫し始めると、
彼女の股間に右手を伸ばした。
「でも、ここは随分湿っているわよ・・・。もうお家に一人で帰れるんじゃない?」
少し意地悪く麗子が言う。
「もしかして、瞳ちゃん、ビルを壊して気持ちよくなっちゃたの・・・?」

そんな彼女が、狂い始めるのにそう時間は掛からなかった。
ゆりかもめの高架を踏み壊しながらレインボーブリッジ方面に二人の巨人女達が歩き出す。
身長168メートルの巨人少女の性的な欲求を満たすには
数百人規模の人間が必要と麗子先生は判断したのだ。

巨大女たちのレズビアンショーを見物していた人々は
先を争ってこの埋立地から逃げ出そうとしていた。
夏休みの行楽シーズン。
数万人の人々がレジャーを楽しんでいた13号埋立地。
とっくに道路が通行止めとなっており、車はみな海の前で乗り捨てられている。
まるで1940年のダンケルク海岸のようであった。
徒歩でレインボーブリッジに向かう人、高速道路を徒歩で有明方向に向かう人、
そして、巨大女性とは反対側の埠頭方向に逃れようとする人に分かれた。
強い夏の日差しを受け、白い素肌が光るような巨大女性二人。
超高層ビルとほぼ同じ大きさであり、
時速換算すれば300キロメートルにもなる速さで歩く巨人女。
避難する人々は、祈るような気持ちで彼女たちを見上げた。
「こっちにこないでくれ!」
しかし。
正義の味方であった筈のウルトラウーマンは、巨大少女の手を引きながら
避難民の群れを追いかけ始めたのだ。
地響きを立てながら歩く麗子と瞳。
その豊満な裸体を惜しみなくさらけ出す女巨人たちは、
途中のビルディングを一蹴りで粉々に破壊し、道路いっぱいに
乗り捨てられた自動車を踏み潰し蹴り飛ばしながら、首都高速湾岸線に逃げ出す人々に
数秒足らずで追いついてしまった。
ぎっしりと高速道路一杯にひしめく避難民は悲鳴を上げ、いっせいに走り始める。

「かわいそうに・・・あんなに怖がって・・」
「仕方ないわよ。こんなに小さいんですもの」
ズズン、と地鳴りを上げ湾岸線の路肩を踏み壊し麗子先生は避難する人々を
跨ぎこした。
「皆さん、ごめんなさい。女の子がお家に帰れないで困っているの。
 助けてあげてくださいね。」
両手を腰に当て、逃げ惑う人々を見下ろす麗子先生。
丁寧な口ぶりではあったが少し体をそらし、大きな胸の間から
小さな人々を見下ろす様は、明らかに地球人を侮蔑していた。

瞳はそっと跪くと台場のビルディングの中を覗き込み始める。
四つんばいになって、顔を路面に擦り付けながら。
「こんな体でなかったら・・ここで一杯遊べたのにな・・・。」
垂れる前髪をそっと梳き上げる。
洒落たショッピングモール、カフェテラス・・・。
広い歩道によく手入れされた街路樹。
瞳がいつもモニターで観察していた憧れの街・・・。
いつか行ってみたいと思っていた夢の街・・・。
その街にやってこられた・・・。
身長168メートルの巨大女となって・・・。
「この体じゃ・・巨大怪獣と変わらないわよね・・・。」
路面に擦り付けるようにする瞳の顔の前を、半狂乱になった若い男女が走りぬける。
「ごめんなさい。私がこの街に来たばっかりに・・・。怪獣みたいな大きな女の子に
街を壊されるなんて。皆さん、どんなに恐ろしいでしょう・・・。」
涙を流し始める瞳・・・。
しかし、道路に乗り捨てられたフォードアセダンの高級乗用車が
自分の乳頭に跳ね飛ばされ、更に胸を路面に押し付けたときに乳房でそれを
押しつぶしてしまったとき・・・。
なんとも言えない快感が体を走っていったのだ。
手のひらが歩道に深い穴を開け、外灯を針金のようにねじり潰している。
真っ白な太ももはゆりかもめの高架を触れるだけで崩落させ、
膝はアスファルトをぼこぼこと陥没させてゆく。
「小さくって、とっても弱いわ・・・。この世界って・・・」
顔を路面に押し付けるようにして覗き込んでいたショッピングモールの
エントランスを指で弾いた。
がっしゃーん!
粉々に砕け散る強化ガラス。
瞳の目の前に停まっているピックアップワゴンに、そっと指を乗せる。
寝そべっている瞳は、少しだけ上半身を起こした。
瞳の上体に押しつぶされ横に広がっていた大きな乳房が、ゆさゆさと揺れながらまた丸い柔らかな形に復元してゆく。
指でピックアップワゴンをミニカーのように乳房の真下に持ってくる瞳。
そのとき、ワゴンのドアが突然開き、悲鳴を上げて若い男が二人飛び出してきたのだ。
茶色く染めた坊主頭にピアス、金のネックレス。よく発達し、日焼けした腕に刺青を入れ、
タンクトップにサンダル履き、ぶかぶかズボン・・・。
チョイ悪系の典型的な男たちであった。
彼らは車の中で、この巨人たちをやり過ごそうとしていたのか。
高価な車を乗り捨てることをためらったのか。

彼らにとって不幸なことは、彼らが瞳のタイプでなかった事と
瞳の興味が乳房で自動車を押しつぶすことに移り始めていたことであった。
両手で彼らの逃げ道をそっと塞ぐ瞳。
彼らは突如現れた白い腕の壁に行く手をさえぎられる。
甘いコロンの香りが彼らを包み込んだ。巨大ではあるが間違いなく女である・・・。
金髪坊主の二人の男は、腰を抜かし路上にへたり込んだ。
彼らの愛車が、巨大少女の巨乳にゆっくりと押しつぶされているのを
怯えながら見つめていた。
ピンク色の乳頭がルーフに乗っかり、鏡面のように輝くボディーが歪み始める。
丸い瞳の巨乳がほんの少し形を平たく変えたとたん
彼ら自慢のピックアップワゴンは「グシャ!」と、半分につぶれてしまったのだ。
さらに、巨大少女は重みをかけてゆく。
巨乳の下に、彼らの愛車は完全に見えなくなる。
巨大少女の巨乳は横に広がってゆきボコボコと道路が陥没を始めた。
彼らの真上に、巨大少女の顔が迫ってくる。

遠くから見ていたときはかわいらしい顔だったが、下から見上げると鼻の穴と
唇のでっぱりが強調され、顔の凹凸がつるつるの岩山のように見えた。
綺麗に切りそろえ、さらさらとした薄茶の髪が巨大なカーテンのように
少女の白い顔の周りに下がる。
柔らかそうな少女のお腹が鉄筋コンクリート造りの連絡橋を二つにへし折り
高さだけでも40メートルはある大きなお尻が窮屈そうに道路にはまり込み、
メリメリと外壁にヒビを入れながら道路両側の大規模販売店ビルと
オフィスビルを押し壊し始めた。
長く白い脚はその太ももで街路灯を押し倒し数十台の乗用車、トラックを押しつぶし
伸ばした足がビルのエントランスに突き刺さり、ビルを半壊させてしまっている。
体重は何万トンあるのだろう?
コンクリートと鋼鉄とガラスと軽合金の街を、砂糖細工のようにその柔らかな体で
押し壊してゆく巨大少女。
瞳は両腕を突っ張り、上体をそらす。ぱらぱらと、めくれたアスファルトの
破片が落ち、がしゃーん、と彼らの愛車が平面図面のようにぺちゃんこにつぶされ
張り付いていた右の乳房から剥がれ落ちてきた。
三メートルはある、長いまつげを供えた巨大少女のうつろな目が
彼らを見つめていた。
何かを迷っている巨大少女・・・・。

やがて瞳は上半身をそらし、大きな胸をゆっくりと二人の男の真上に翳した。
「うわああああー」
金髪坊主の悲鳴が上がる。
巨大少女は胸元を見下ろしながら、上半身を降ろし始めたのだ。
金髪坊主頭の二人組みは、熱いアスファルト路面を四つん這いになって
逃げ始めた。
夏の日差しを遮り、巨大な影が彼らを覆う。
「うぐ!」
隆起した乳頭が一人の金髪坊主頭男の上にのしかかった。
タンクトップに包まれた逞しい日焼けした腕が、巨大な少女の巨乳を
押し返そうと突っ張るのだが、くにゃ、っと腕が曲がり
ピンク色の乳輪の下に全身を挟まれてしまった。
「助けてくださーい!」
顔を横に向け、絶叫する男。
いつもは弄び、いじりまくる少女の乳房に彼らは
押し潰され、命を奪われようとしているのだ。
巨大少女は、乳房の下で小さな男性がもがく感触にうっとりとし始めた。
股間が熱く感じられる。
ほんの少し、上半身を傾ける。
白い巨乳がペッタリと路面にくっつく。
「うぐ!」
白い乳房の下に金髪坊主は完全に隠れてしまった。
もう一人の金髪坊主を瞳は指で小突いた。
大木のような指で弾き飛ばされる金髪坊主。
金のネックレスがちぎれ飛び、三メートルも吹き飛ばされた男。
グチャ!
山のような巨大少女の乳房の下から何かが潰れる音が聞こえてきた。
平べったく横に広がっている巨乳は少女の胸板から大きくはみ出し、
その下からは鮮血がにじみだしたのだ。
路面に叩きつけられた金髪坊主は彼の真上に来た巨大な少女の顔を見上げた。

またゆっくりと上半身を上げた少女。
平べったく押し広がっていた白い巨乳は、ゆらゆらと柔らかそうに波打ちながら
まあるい形に戻りつつあった。
右の乳房の乳輪に貼り付いた、平べったい金髪坊主の遺骸を指で弾き飛ばす
巨大少女。
横たわった少女の長い脚が、オフィスビルのエントランスを蹴りこわし、アスファルトをボコボコと陥没させながらその巨体を前に進める。

白い裸体が陽を遮り、巨大少女の白い巨体はピンク色のグラデーションで彩られるようにしてその凹凸を強調していた。
生き残った金髪坊主は、その巨大な体を少しだけ浮かし彼に覆いかぶさろうとする
巨大少女の体を、絶叫しながら見上げた。
ゆさゆさと、巨大な乳房がかれの頭上を通過していった。
柔らかそうな白いお腹がそれに続く。
ビルディングよりも高い白い太ももが、発達した筋肉に柔らかな女性らしい脂肪をつけ
白い肌をぷるぷると揺らし聳え立っている。
「このまま・・通り過ぎてくれ!」
金髪坊主は、アスファルトを這いながら巨大少女の体の下から逃れ出ようとしたのだが。

キュッとくびれた腰の下、幅40メートルはある巨大な腰、
その黒々とした下腹部が彼の頭上でぴたりと止まったのである。
巨大な太ももが、バリバリと音を立て、彼の頭上に下腹部を
あわせるために商業ビルを一棟簡単に押し潰す。
巨大少女は顔をさかさまにして、下腹部直下の金髪坊主を見つめていたのだ。
さらさらとした、茶色の髪の毛が巨大なカーテンのごとく白い顔の周りに
垂れ下がっている。
「うわーーー!」
またしても悲鳴をあげる金髪坊主。
白く巨大な下腹部がゆっくりと降下してくる。
黒々としたヘアーが彼に纏わりつき・・・
路上に押し倒された金髪坊主は筋肉質の黒く日焼けした腕で
巨大少女の下腹部を何とか押し返そうとしていたのだが・・・
ヘアーに絡まり金髪坊主は巨大な下腹部が前後左右に動かされると、
全身の骨をゆっくりと砕かれてしまう。
もう悲鳴もあげられなかった。
やがて、メリメリと音を立て巨大少女の下腹部がぴたりと路面に押し付けられた。
その下に人間がいたことなんて思いもさせずに。

瞳はうっとりとしてしまった。
二人の小人男を、彼女の敏感な部分で押し潰してしまった・・・・。
罪悪感と、快感が入り混じり、股間から熱いものがあふれ出していることに気がつき
顔を赤くしてしまう。

ズシンズシンと地響きを上げ、麗子先生が寝そべる瞳に向かって歩いてきた。
瞳は、とろんとした目をして、逃げ惑う路上の小人を見つめている。
麗子先生が地鳴りをあげて歩くたびに、ぐらぐらと揺れるビル。
まだ逃げていなかった人々が、悲鳴をあげながらビルから飛び出す。
道路一杯に寝そべる瞳を見あげ、更に悲鳴をあげる人々。
グチャ!
麗子先生が商業ビルをまたぎ越し、瞳の前に足を下ろしたとき
大規模販売店ビルから飛び出してきた数人の男女を踏み潰してしまった。
赤いペヂキュアも鮮やかな白い足は数万トンの麗子先生の体の重みを支えて
地面にめり込んでいた。
麗子先生は、足元をちらりと見下ろすと、何事もなかったように瞳に微笑みかけた。
「瞳ちゃん、これでお家に帰してあげるね!」
大型コンテナを両手に三台ずつ手にした麗子先生は
ぎっしりとその中に押し込められた、若い男性ばかりの小人をそっと
瞳の目の前に置いたのだった。
「あら?瞳ちゃん、どうしたの?」
麗子先生は、ズズンと、轟音を上げながら瞳の前に座り込むとぬれた瞳の股間を
そっとなでたのだった。
「うふふ。一人で遊んじゃったのかしら?」
麗子先生は、瞳が壊してしまったビルと路上の車の残骸を見ながら
微笑んだ。


二人の女巨人がレズビアンプレイを繰り広げるお台場・・・。
その白い巨大な肉体は何度も重なり合い、轟音を立てて地上を転がった。
そしてそこはスチームプレスをかけられたように
何もかもがぺしゃんこに押し潰されてしまったのであった。
大手放送局の局舎は巨人女子高生の太ももに挟み込まれ、巨人女教師の巨大な背中に
押しつぶされてしまった。
白い脚が「ゆりかもめ」の高架軌道を粉々に蹴り壊し
ショッピングモールは巨人女教師の幅50メートルはある巨大なお尻がゆっくりと乗せられてゆくと精巧な砂糖細工のようにメリメリと音を立て押しつぶされていった。
六台のコンテナに押し込まれた数百人の若い男性たちは
この巨人女たちのまるでキャンディーのように口の中、巨大な舌で転がされ、
2メートル近い大きさの勃起した乳頭の上で
直径30メートルはある巨大な乳房同士を擦り付けられ圧死し、
ぬらぬらと熱い愛液を溢れ出させる巨人女たちの性器の中に押し込まれ
こすり付けられ絶命してゆく。

「瞳ちゃんの中にいっぱい入れてあげる!」
麗子先生は、丸々一台残しておいたコンテナを手に取ると
廃墟となったお台場に横たわる瞳の両足を持ち上げ、それを肩にかけた。
「うふ!これでおうちに帰ってね!」
ぱっくりと口を開けた瞳の洞窟に、次々に小さな男性を詰め込む麗子先生。
赤いマニキュアをつけた指に十人ほどが一気につまみ上げられ、
絶叫しながら熱い愛液が溢れる肉の洞窟に投げ込まれていったのだった。
「あああん!中で小人が潰れちゃうー!動いているよー!かわいそうだよー!」
両手で股間を隠す瞳。
しかし、洞窟の中の小人たちをつまみ出そうとはしなかった。
百人近い小さな男性を瞳の中に詰め込むと、麗子先生は指で瞳の
充血した蕾を刺激し始めた。
「ああああん!」
廃墟に巨大女子高生のよがる声が轟いた。
「いいい!」
溢れる愛液が瞳の大きなお尻を濡らし始める。
「あ!」
びゅう!
銀色の飛沫が噴出した。
巨人女子高生の潮吹き・・・。
と、そのとき。
青い閃光。
麗子先生は一瞬目がくらんだ。
すると、目の前の瞳が出現したときと同じく、忽然と消えてしまったのだ。
「先生!ありがとう!」
瞳の声だけが聞こえてきた。


しばらく憮然とし、座り込んだままの麗子先生は、ゆっくりと立ち上がると
彼氏の車が停まっている駐車場に向かって歩き出した。
「ちょっと、やりすぎたかしら・・・」
瓦礫の荒野となったお台場を見渡し麗子先生はつぶやく。
白い大きなお尻に貼りついた瓦礫を手で払い落とす。
ぐっしょりと濡れた股間から、愛液が太ももにまで流れ出していた。
瞳の股間に押し付けたときに、性器で押しつぶしてしまった男性の遺体が
太ももに張り付いている。
麗子先生は、顔を赤らめそれを拭い取ると丸めてぴんと、指で弾き飛ばしてしまったのだ。

地鳴りをあげて、大駐車場に現れた麗子先生。
グシャ、ボフウ、と破裂するような音を立て駐車中の乗用車を踏み潰しながら
ゆっくりとしゃがみ込み始めた。
彼氏の車を閉じ込めていた瞳のブラジャーを拾い上げると
麗子はそれを無造作に放り投げてしまう。
国際展示場の本館に轟音を立て落下する巨大ブラジャー。
鉄骨構造の巨大建築物が轟音を立て半壊してしまうが
麗子先生は目もくれなかった。
彼氏の車を確認すると、ゆっくりとそれを手のひらに載せ
彼氏と女生徒たち計四人が乗っているのを窓越しに見る。
そして、地鳴りをあげてまた駐車中の車を踏み潰しながら歩き出したのであった。

彼氏の車に乗っていた女子高生三人は、麗子先生が駐車場に向かって歩き始めたとき、
慌てて車の中に逃げ込んだのだった。
巨大なブラジャーには地面との間に大きな隙間があり、車に乗っていた人々はそこから
逃げ出していた。
彼女たちは歩道に出ていると、麗子先生に踏み潰されてしまう危険があったので
麗子先生の言ったとおりに、駐車場から離れなかった。
巨大化した麗子先生がどれほど危険な存在か、一部始終を見ていた彼女たちは
よくわかっていたのだ。
車の中で抱き合う三人。
「大丈夫!麗子先生は俺たちを助けてくれるんだよ!」
彼氏が叫んだ。
ぱっと、夏の日差しが車内に飛び込んできた。
ブラジャーが取り払われたのだ。
車の窓からは麗子先生の巨大な足首しか見えなかった。
赤いペディキュアも鮮やかな足は、数台の乗用車をぺしゃんこに踏み潰し
アスファルトに埋め込んでいる。
お尻がユリカモメの高架を半分押し壊し、
折り曲げられた太ももの間からは、濡れた性器が丸見えである。
無表情の麗子先生が、手を伸ばす。

赤いマニキュアも鮮やかな、しかし大木のような太さの白い指が車をつまみあげる。
ドスンと、手のひらの上に車ごとおかれてしまった彼ら。
麗子先生のなんとも艶やかな顔が彼らを見下ろしていた。
グン、と手のひらが急上昇し麗子先生の顔が近づいてゆく。
アイシャドウを薄くつけた目に長いまつげがフロントガラス一杯に広がった。
直径1メートルもある目に車内をのぞきこまれると、
三人の生徒は金切り声を上げた。
赤いルージュをつけた唇がかすかに動いた。
笑っているのだろうか。
ゆっくりと立ち上がる麗子先生。

ちょうど、乳房の真下に手のひらを持ってきて歩き出す。
車の中から半身出して麗子先生を見上げ、彼氏は落ち着き払って彼女たちにこういった。
「大丈夫、麗子先生は優しいんだから。僕たちだけは殺さないよ・・・。」

胸板から山のように大きく突き出し、ゆさゆさと歩くたびに揺れる
麗子先生の巨乳を下から見上げ、彼氏は麗子先生の巨大な体と強大な力と
その残酷性に恐怖を感じていた。
と、同時にこの巨大で残酷で美しい女巨人を自由に出来る爽快感と優越感が
彼の心の中に生まれているのだった。
ドアから身を乗り出し、下を見下ろす。
白いお腹から、黒々としたヘアがみえた。
ビルディングよりも大きな脚が交互に動くたびに巻き起こる大音響と爆発音。
人々の悲鳴と絶叫が聞こえる。
この巨人女麗子は生き延びた建物と人間たちを無慈悲にも
踏み潰してしまっている・・・。
麗子は足元を見もしないで、歩き続ける。
彼氏は麗子先生の顔を下から見上げ続けていたのであった。



「困った生徒は宇宙共通ね!」
郊外のマンション。
照明を消した部屋の中で麗子がぼやく。
彼氏は笑いながらテレビの灯りを頼りにイタリア製ワインをグラスに注ぐ。
「キャンティーも安くなったよね。テーブルワインに成り下がったけど嬉しいよね。」
麗子先生はほんのりと顔を赤くしてワイングラスを口につけ、それを一気に飲み干した。
「私のこと、残虐怪獣と思っているんでしょう?」
照明を消した室内。
部屋の外からの灯りに、白い麗子先生の裸体が浮かび上がる。
「テレビでもやっているでしょ?レズビアンショーなんて恥ずかしかったんだから!」
深夜のテレビニュースは、50トンラフタークレーンが国際展示場本館を半壊させた
巨大ブラジャーを吊り上げようと奮闘している情景を放映していた。
「でも麗子、綺麗だったよ・・・。」
「本当?あなただって、大きくなったときは、私のことが怖いんでしょう?」
ぐいっと、グラスを傾けワインを口に含む彼氏。
そのまま麗子先生を抱きしめ、口付けをする。
「ん・・ん!」
麗子先生は彼氏の太い腕に腰を抱かれ、お尻をそっとなでられると
思わず声を出す。
しかし、ワインで口を一杯にした麗子先生は声を出せずそれを一気に飲み干してしまう。
「ふふ。大きくたって、小さくたって、麗子は麗子だよ。麗子の全部が好きなんだ・・・」
彼氏は麗子先生の大きな乳房を優しくもみ始めた・・・・。
「いやー・・・。ビルを壊して、人を踏みつけて一杯殺しちゃった怪獣女と
エッチなことするなんて・・・あなた・・・変態よ・・・うれしい・・・!」
彼氏の指が麗子先生の股間に伸び、あふれ出す愛液をクチュクチュと音を出しながら
クレバスからかきだす・・・。
「悪い巨大女を退治しちゃうんだ。覚悟しろ。」
ぎゅう、ときつく両方の乳房を握り、彼氏は麗子先生の中に怒張した彼自身を挿入した。
「あああん!いやー。わたし、正義のウルトラウーマンなのに・・・!」
激しく腰を動かす彼氏。
数十時間前にお台場で大暴れしていた巨大女。
その体を存分に味わっている彼。
髪を振り乱し、バックで果ててしまう麗子をベッドに寝かせ更に彼氏は
麗子の体を求めた。

「ウルトラウーマンに変身して街の中で大暴れするときって、気持ちいいのかい?」
腕枕をされた麗子先生は、彼氏の股間をいじりながら、彼氏の顔を見上げた。
「・・・気持ちいいよ・・・。悪いことしているんだって、思っているけど
やめられない・・・。」
「悪い女だ。」
「うふふ。でも、私が居なければこの星の人たちってどこかの星に征服されちゃうのよね。
 自分の力で自分たちを守ることが出来ないんですもの。少しぐらいの犠牲は我慢してもらいたいわ・・・。」
彼氏は麗子先生の髪をそっと手で梳いている。
「宇宙人に侵略されたら、俺たちどうなっちゃうんだろうな・・・?」
麗子の下腹部のヘアーをそっとなでながら彼氏が聞いた。
「そうね、よくて奴隷かペット、悪ければ天然資源・・・食料かしら。」
「なんてこった・・・。」
麗子が彼氏の男性自身をそっとつかんだ。
「へへ。デモね、私があなたのことを愛しているから・・・
頑張って地球を守ってあげるわ!」
ぎゅっと、それを強く握る麗子・・・。

こうして、麗子先生の長い一日は終わったのだった。




新学期も始まったある日。
麗子先生は教壇に立ち、授業を始めていた。
いつもと変わらない日常が戻ってきたかに見えたその日。
「あら!やだ、また怪獣警報!一月もたたないのに!」
心の中で叫ぶ麗子。
出現予想地帯は・・・彼女の学校だ!
「私を校舎ごと踏み潰す気かしら?」
麗子先生は平静を装いながらも、冷や汗を流す。
青い閃光、爆発音!
「みんな!伏せて!」
麗子先生は教室を飛び出し、校庭に走り出た。
彼女の周りに黒い影が出来ている!
遅かったか!
麗子先生は校庭に伏せると、仰向けになって空を見上げた。
そこには・・・!
白いパンティーを丸見えにさせたミニスカートの制服姿で
巨大な女子校生が校舎を跨ぎこしながら聳え立っていたのだ。
「あああ!やだ!瞳ちゃん!」
麗子先生は思わず叫んでしまった。
顔を真っ赤にしながら、麗子先生を見下ろす瞳。
「あ、あの・・ごめんなさい!また来ちゃった!」
どもりながら、瞳は大きく盛り上がった胸を揺らしながら屈みはじめ
そっと麗子先生をつまみ上げようと指を伸ばすが・・・。
「ちょっと!私をひねりつぶす気?」
また光が閃き、麗子先生はウルトラウーマンに変身したのだ。
ピンクのレオタードに白いヒールブーツ姿の麗子先生は
校舎を踏み壊さない様に注意して校庭に立った。
瞳は、顔を赤らめ、俯きながらも何か期待するような目で麗子先生を見ている。
「・・・・あきれたわ・・・まさか私とエッチなことしたい一念でここに来たの?」
こくん、と頷く瞳。
白いハイソックスに黒のローファーをはいた巨大な脚が、地響きを立てながら
県道を踏み抜く。
「先生・・・ごめんなさい。でもこんな体にしちゃったの・・・先生なんだから!」
瞳はローファーで衝突し、渋滞を起こし始めた乗用車をそっと踏み潰し始めた・・・。
麗子先生は、ふふ、と笑うと瞳に向き直った。
「あら。悪い生徒にはお仕置きが必要ね・・・。」
麗子先生のヒールブーツの下を、悲鳴を上げながら逃げ惑う生徒たち。
瞳のローファーが踏み潰してしまった自動車をよけ、逃げ始めるドライバーたち。
避難する人たちで高校の校舎周辺は一杯になっていった。
瞳は麗子先生を、とろん、とした目で見つめる。
麗子先生は脚を動かしたときに、ヒールブーツで数人の生徒を踏み潰してしまった・・・。
クチャ、ブチャ、と足元から聞こえる音。
そっと、ブーツを動かし地面についた足跡を見下ろす。
瞳もまた、道路に面した住宅を巨大なローファーで踏み壊し、
車を乗り捨てて逃げるドライバーを数人踏み潰してしまっていた。
自分達の巨大な体が引き起こす惨事に対する罪の意識。
と、同時に麗子先生は足元を逃げ惑う人々を見下ろし正義のウルトラウーマンである
自分がこれから繰り広げる大破壊と犠牲になる人々を思い浮かべた。
そして心の中に生まれてくる強烈な背徳感にサディスティックな欲望を
燃え立たせてしまったのだった。

期待一杯の目を光らせ、瞳はそっと麗子先生に抱きついた。
「うふ。いい子ね・・・でも、毎月この星に来ちゃダメよ。」
そっと、瞳のお尻をなで上げる麗子先生・・・。
「街がね、なくなっちゃうから!資源は大切にして独り占めしちゃダメよ!」
そう言うと、廃墟となるであろう街を見渡した。
罪悪感と背徳感と快感と・・・。
そして二人の巨大女たちは、その巨大な体で欲望を満たしていったのであった。

                                      
                                      完



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