曜子 in 街中の駅  中編 

               絵 桑折二号さん
               画像提供 原案 がいねー好きさん
               文 みどうれい

----------------------------------


(巨人曜子の視点で)

 あぁん、気持ちイイ・・・何だかすっごくハイな気分。
全身に力が漲ってる、うふふ、世界の全てが私のモノよ。

 巨人になるって本当に素晴らしいわ!!

 私は曜子、みんなよろしくね!
今の私の身長は160メートルもあるのよ!

 あぁん、曜子ったら、のウルトラボディでこの都市のビル街と中央駅を滅茶苦茶に壊しちゃたわ。 後ろのビルの屋上から煙が立ち上ってる。

 今の曜子はね、電車を持ち上げて胸の谷間に挟んでいるぅ! も〜何をするのよ、信じられないわ〜。 でも・・・許してね。曜子はとっても気分がいいんだから。

 あぁん、電車に乗ってる、ちっぽけな虫さん達・・・あなた達はこれからどうされるか分かっているかしら。
 あはははは、これから私の
世界一巨大なおっぱいに車両ごと押し潰されてしまうの。

 曜子はこんなに大きくて強いんだから、できないコトなんてないのよ。


 自分でも分かっているわ、私が完全にイッテしまっている事を。




 *「イラストの著作権は作者である桑折二号さんが持っています。無断転載は厳禁です」*

 あぁん、熱い。身体が燃えるように熱いの。曜子の胸の谷間には電車の車両。 中で折り重なって倒れている人々のかすかな悲鳴が聞こえる。 あぁん、ゴメンなさいね。こんなヒドイ事しちゃって。でも、トカゲ宇宙人さんが悪いんだよ。

 曜子がオモチャみたいな空港をぶっ潰してぇ、海を渡りこの都市に上陸して、何して遊ぼうかなーって考えていたら、トカゲ宇宙人さんが「最初ニ人間ノ交通手段ヲ破壊スルノダ」って言うのよ。逃げる方法を奪ってしまえば、その後でじっくり破壊を楽しむコトができるんだってぇ。

 もー宇宙人さんもけっこう細かい事を気にするのね。まぁ、自分達が空飛ぶ円盤に乗ってこの地球に来たのだから、移動手段に注目するのは当然かな。 そういう訳で〜、曜子はここの駅を完全に潰しちゃったの、そしてぇ、あなたたちの電車は〜「オッパイプレスの刑」に決定ね。

 あぁ、でも、電車って、どんなに小さくたって鋼鉄製なんだよね。事故が起こった時、乗客さん達を守れるように頑丈に作ってるんでしょう。 まさか、女の子のオッパイに押されて潰れてしまう、なんて事はないわよね〜。

 笑いながら裸の乳房の外側に両手を添え、中央に向かってゆっくりと寄せる。自分の胸元を見つめる。 それにしても、ホントにちっちゃな電車ね。私のおっきなオッパイで、楽々隠れちゃう。 いやーん、私の巨大で柔らかい乳房の肉が寄せられ、大きく盛り上がり、数十人の乗客もろともに車両を飲み込んでいくわ。

 ん!・・・あん!・・・曜子今ね、・・・あああっ・・・電車をオッパイで潰してるの・・・ん・・んんん・・もー、私ったら、何してんのよー、他のどんな女の子にも、こんなコトできないよ、あははっ。

 こうやって・・・はあん・・・ああん・・・ ああ、たまらない・・・ オモチャみたいな電車、膨大な量のバストの肉に圧されて、ぎしぎし、ミシミシ、言ってるぅ。 あは、バキバキと潰れてく。 小さな車両はゆがみ圧縮されて、なおも盛り上がり続ける私のムチムチの乳房の谷間に飲み込まれていくの。

 あ、あ、ねぇ、教えて、女の子のオッパイで電車ごと押し潰されるのって、どんな気分? あははは、ちょっと曜子には想像できないわ。きっと、とても怖くて・・・気持ちイイ気分になんだよね。恋人の可愛い女の子に抱きつかれるより、楽しい気分になれたかしら?

 あらあら、とうとうゼーンブ見えなくなっちゃった 電車の全てが、曜子の盛り上がる乳肉の谷間に隠れてしまったわん、私って超スゴイわね。

 あれ、それにしても、曜子ったら、たかが電車をなんで全力でいたぶってるの? 他にも遊べる物がここにはいっぱいあるのに・・・そう・・・
私には・・・電車を潰してしまってもいい理由があるの。だって、電車には悲しい思い出があるんだから。

 え、え、え? 何、電車が、どうしたの・・・あ、何、私はなにを言ってるの?

 頭の中に霧がかかったような、ぼんやりとした気分。
混雑する通学電車の中。 毎朝見る真一先輩の姿・・・。

 
これは、これは・・・私が巨大化する前の記憶。
ごく普通の可愛い女の子だった時のこと。

 そう、私は恋をしていた!? この私がぁ! 無敵の女神曜子が、そ、そんな・・・。

 燃え上がるビル街も、地面に押し潰された車も目に入らない。
私は、人間だった時の・・・恥ずかしい過去の記憶の中を漂っていた。


@@@@@


 ・・・・・・・・・。


 あぁ、私の過去の記憶。

 どんなに大きくなっても強くなっても、私の過去は消えてくれない。

 女の子の悲しい記憶。

 そう・・・私は恋をして・・・そして、告白して・・・「ゴメン、俺、彼女いるから」って断られたの。

 あは、あはは、何よ、それ、 あははは、このワタシがコクって無視されたのぉ。

 この私がぁ、無敵の肉体を持つ曜子が人間の男にフラレタのー!?

 やだー嘘ぉ〜、 ねぇ、誰か嘘だと言ってよおおお。

 わたしを、いったい誰だと思っているの、身長160mの巨大女神曜子なのよ!!


@@@@@


 混乱する私の思考は過去のちっぽけな女の子だった自分に戻っていた。

 ここは、電車の中・・・、そう、曜子はいつもこの電車に乗って高校へ通っていたの。

 混雑する通学電車の中、今日も私は真一先輩を見つめていた。
高校三年生の彼、身長は180cmを超えているだろう、私よりも頭一つ分くらい背が高い。俳優の正樹に似た甘く整った顔立ち。健康的に少し日焼けした肌。学生服の上からも見てとれるプチマッチョな体型。

 そう・・・私、曜子は彼に恋をしてしまったの。 学校の友人が名を呼んでいるのを聞いて、名前が真一先輩だと知った。

 もう2ヶ月以上も彼を追いかけている曜子。一目惚れって本当にあるのね。彼のことを思うたびに胸が痛くなる。魅了されていた。ほんの少しの時間でいいから先輩といっしょにいたい。

 でも、話をする勇気なんかない。毎朝、駅で真一先輩の姿を探し、同じ電車の車両に乗り込んで満足していたわ。彼の後姿をじっと見つめる。あ、あ、チョ−恥ずかしい。許してね、真一先輩

 いつも遠くから眺めて我慢していたの、でも、今日は違った。気がついたら真一先輩のすぐ後ろに立っていたの。あーん、びっくりしちゃったよー。

 先輩の近くにいたい、彼の吐息を感じたい、という妄想が無意識のうちに真一先輩に近づかせたみたい。あの時の私は夢遊病者みたいだったかもしれないわ。 すぐ目の前に、学生服姿の彼の背中、汗ばんだ男の匂いがする。 あ、あ、自分のリビドーが抑えられない。

 くっ、曜子、アンタ、何やってるの、男性に夢中になって理性を失うなんて・・・。真一先輩とは話をしたコトもないのよ。なんとか落つかなくっちゃ、と思った時、電車が大きく揺れ、私の乳房が先輩の背中にあたる。電流がカラダを走る。

 いやー、私のせいじゃないわ。不可抗力よん。都合の悪いことに電車は何度も大きくゆれ、その度に私の胸に彼の大きな背中があたって、引き締まった彼のお尻が、私の下腹部に触れる。

 私は彼に魅了されていた。気持ち良さで頭がくらくらする、カラダが熱く燃えてくる。何コレー、ヤダー、いつのまにか乳首が立っている〜。

 でも、そこまでだったわ、清純な女の子である私はそれ以上の行動はできなかったの。電車が駅に停車する。私は先輩に背後から抱きつきたいという衝動をおさえ、恥ずかしさにうつむいたまま車両から降りる。 エッチな私を見つめる真一先輩の視線を感じたような気がする。

 我慢できなくなった私はそのまま駅の近くのホテルに駆け込み自動支払機にお金を払う。 室内のベッドに倒れこんで、真一先輩の名を呼びながらオナニーをしてしまった。

 あ、あ、何をやっているの私。 
曜子・・・あんたバカぁ? でも・・・彼の吐息を今も感じる。 リビドーが抑えられない。 思いが昂ぶる。 それから私は先輩を思い出して3回もオナニーをしてしまった。 もちろん、学校はさぼりなの。落ち着いた私はホテルの外に出る。町中の人々が私を見つめているような気がする。あぁ、恥ずかしい。 ちょっと、なんとかしてよ。

 それから私は根性で先輩のメールアドレスを調べることに成功した。 震える手でメールをうつ。「私、曜子といいます。 交際してください」 という内容だった。 直接会う勇気など無い。 すぐに真一先輩からメールの返事が来る。短文だった。「ゴメン、俺、彼女いるから」 私、曜子は初恋が終わったコトを知ったの。悲しかったわ、いっぱい泣いちゃった。

 でも、私の心は燃えていた。それからも毎朝、同じ通学電車に乗っていたの。先輩の姿が視界に入るたびに、先輩と視線があうたびに、思いが昂ぶり、夜には何回もオナニーをしてしまう。 やがて先輩は卒業し会うこともなくなったわ。

 数年の月日が流れた。 いきなり大きな円盤が上空に現れて、私は円盤の中に吸い込まれたの。えぇ、本当にびっくりしたわ。

 さて、そこからが人生の大逆転!
トカゲ宇宙人に攫われた私は、彼らの未知なる宇宙テクノロジーで巨大化した。

 そう、私は
身長160メートルの巨大女神の肉体を手に入れたの。

@@@@@@

 私、曜子は過去の回想から現実に戻る。 巨大な私の肉体に破壊された駅のすぐ前に、大きなお尻で座り込んでいる。

 胸の谷間にあった電車は潰されとっくに見えなくなっている。 右手の指先をバストの谷間に差し入れる。かって電車だった残骸をつまみ出す。つい3分前まで大勢の乗客を乗せていたその電車は、今や原型もとどめていない、ぺらぺらの一枚の金属板になり果ててるの。

 弱いとは思ってたけど、女の子の胸に挟まれただけで、こんなになっちゃうなんて、信じられないわ。片手でひょいと軽く投げたら放物線を描いて飛び、数十m先のビルに激突する。

 あぁ・・・そうなの。電車には私が失恋した悲しい思い出が一杯つまっているの。だから、私のカラダで押し潰されても仕方が無いの。私は悪い電車に罰を与えただけなの。


 ・・・そうだ、真一先輩は何処にいるのかな。 会いたいな。 会って今の曜子の姿を見て欲しい。先輩とは数年も出会っていない。 引越ししてないのなら、この街のどこかにいるとは思うのだけど、探す方法なんかない、どうしようもないわ。

 ふと視線を頬に感じる。 あれ、何、コレ? 地面を見る。 廃墟と化した駅ビル前のローターリーにまだ多くの人々が右往左往している。その中に一人の男性を見つけた。

 身長2cmにも満たない若い男性。 背が高いことは逃げまどう小さな人々の中から頭が飛び出していることからすぐに分かる。混乱する地面に立ち、じっと私を見上げている。妙に気になる、私が怖くないの? 目を細めて見つめる。

 愕然とする。 「え、え、真一先輩!」

 ありえなかった。 小さいけど、はっきりと分かる。 数十万分の一の確率なのかな? 少し大人の雰囲気になってはいるものの、そこには間違いなく私の愛した真一先輩が立っていた。


目次に行く ←戻る 続きを読む→