《 襲来 》

               CG画像 June Jukes


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身長180mの巨人になってしまった。

 すっごく爽快な気分。

 美しく巨大な私の姿を、町の男達に見せびらかしたい。何かに導かれるように私は都心の方に向かってゆっくりと歩きはじめる。

 私の黒いブーツのひと足で地面の道路はひび割れ亀裂が走る。大きな足が地面にずぶりとめり込む。あら、何か踏んだみたいね。ブーツごしの足裏にクシャという違和感がある。車かバスだったのかしら?

 よく見ると足元を虫サイズの男たちが逃げ惑っている。笑ってしまう。そんなに私が恐ろしいのかしら。でも、私が歩く方向に逃げるなんて、本当におバカさんね。
 大きなお姉さんがすぐに追いついて踏んじゃうわよ。うふっ。

 悪戯っぽい笑いを浮かべ私は大股で地響きをたてて歩く。足下にいる男のことなど気にも止めていない。車やバスが踏みしだかれてぺしゃんこになっているらしい。なんて面白いの。破壊の楽しさに目覚めたわ。

 水道管が破裂している。湧き出る水が私のブーツの先を濡らす。住宅を軽く蹴飛ばすと、家は瞬時に粉々に砕け散って残骸が四散する。

 でも身長180mの私にとって小さな住宅では物足りない、どこかに私を満足させてくれるモノはないのかしら。そして私はそれを見つける。

 その高層ビルは他の建物を威圧するかのようにそびえ立っていた。

 初めて
私の巨大なサイズに匹敵する建物を前にして、私は思わず微笑む。


 50階以上もありそうな高級マンション。今人気のハイグレードタワーマンションね。このサイズだと600世帯くらいは入っていそう。きっと最上階は一戸で数億円はするだろう。

 いいなぁ、私も「彼」といっしょにこんなリッチな家で住みたかったわ。超豪華マンションで彼と二人だけのランチ、いいわぁ。・・・でもね・・・もう、巨大な私を満足させてくれる彼なんか何処にもいないの、ふふ。

 だって、さっき私が巨大化した時、
私のお尻小さな彼をプチッて押し潰しちゃったんだから。あははは。 だからこのマンションにもう用はないの。

 
ビル前に停車している高級車をブーツで無造作に踏み潰した後、マンションの正面に立つ。50階建てのマンションも巨大化した私の肩の高さしかない。

 
私は今から自分がやろうとしているコトを想像し股間を熱くする。
誰かに見せるかのように胸をゆっさ、ゆっさと揺する。ぞくぞくする感じが高まる。

 乳首はもう固くなっている。あぁん、えっちなワタシ。胸に手を当ておわんの形にして、乳房の重みを計る。この巨大なおっぱいをビルに押し当てたら、どれだけ楽しいかを思い巡らす。

 天使のように微笑み前へ進む。そのハイグレードマンションに巨大な胸を押し付ける。私の乳房の重みにビルの上層階がめり込んでいく。

 なんか楽しい。たのしーわぁ。 より強く、さらに強く押し付けていく。私の胸はビルの天井を突き抜け、砂糖菓子よりも無力な側壁が破壊される。

 一瞬で壊すのはもったいない。私はビルから身を離す。ビルの上層階には私の胸のカタチにめり込んだ大穴。ちょー大感激!!

 胸についたコンクリートの埃を払い落とし、ビルに穿たれた自分の乳房の痕跡を、注意深く見つめる。さすがは耐震性に優れた日本のマンション。これほどの大穴が開いたのに立っている。さっすがね。

 でも、もうこのマンションは使い物にならない。ならば美しい私の手で引導を渡してやるのが慈悲というもの。

 両手を組んで振り上げ、思いきり振り下ろす。瞬時に美しい腕が上層階5階分くらいを叩き潰す。

 両腕が建物の中に入ったまま力任せに上下に動かし、一気に30階部分まで押し下げる。

 マンションの中はパニック状態になっているようだ。1階玄関から外に逃げ出そうと人々が飛び出してくる。 まぁ逃げたい者は逃げればいいわ。幸運な者は生き残る権利があるんだから。 ビルの破壊を続ける。

 マンションに体を寄せて体重をかける。私の豊満なバストがマンションにめり込むと、その衝撃でマンションが大きく揺らぐ。私はマンションを抱き締めるようにしてのしかかる。
 誰かと相撲をしているみたい。 もちろん私の大勝利よ。

 建物は巨大化した私の体重を支え切れず、宙に埃と破片を噴出させながら雪崩のごとく倒壊し崩れ落ちる。 あららら、もう壊れちゃったの。
ものっそい弱いわ、あっけない。まぁ、私が強すぎるから仕方ないかな。

 初めて高層ビルを押し潰した感触は、めっさ楽しいの一言。
マンションの瓦礫の中、私は立ち上がり仁王立ちになる。私の身体はもちろん傷一つない。あぁ、私の股間がとっても、とっても熱くなっているわ。

 ふと地面を見ると、このマンションから逃げ出したらしい者が、数十人くらいで土煙の中を必死に走っている。あらあら、私がゆっくりビルを壊してあげたから、この小人たちは生き残るコトができたみたいね。
 あぁん、私ってなんて優しいのかしら。

 いいなぁ、そうだ、美しい私の姿を学校の皆にも見せてあげよう。
みんなきっと驚くわ。先生も喜んでくれるに違いない。

 うふっ ふふ、楽しいな。

まだまだ遊べるわ。楽しい時間は始まったばかりなんだもん。
 そうして私はゆっくりと、私の友が待つ母校の方へ歩き出すのだった。



(終わり)


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