《 ドールハウスに住んでいて困ること 》

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 その日、突然、雷が俺を直撃した。




 気がついたら、俺は身長3センチくらいの
小人さんになっていた。

 うおー、なんてこった!

 幸い、恋人のエレンが、俺を見つけて家に連れ帰ってくれた。

 元のサイズに戻るまで、エレンが俺の世話をしてくれることになった。

 やれやれ、やはり頼りになるのは、彼女だけだ。

 彼女は、俺のために
ドールハウスを買ってきてくれた。

 ここが、俺の家になるんだな・・・。



 あれから3ヶ月が過ぎた。

 俺の体はだんだん大きくなってきている。

 身長は12センチくらいにまで大きくなった。

 それでも一人では生活できないから、まだエレンの家にいる。

 ドールハウスも、新しい大きなモノを買ってもらった。

 彼女には本当に感謝しているよ。

 そうだね、ドールハウスに住んでいて、困ることって言えば・・・。

 時々、エレンの友達の
女の子が遊びにくるんだよ。

 彼女達にとって、小さな俺を見るのは面白いらしい。

 それで
巨大な女友達が、俺の部屋の壁をブチ破って、中を覗くんだよな。



 おい、おい、人の
ドールハウス、壊さないでくれよな〜。

 困るよ〜、俺は、ここに住んでるんだからさ。

 
《 ドールハウスに住んでいて困ること 》(終わり)

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