(警告)巨大カップルの性的描写、暴力的表現があります。18歳未満の方は読まないでください。

《 巨大カップル(沙紀とアキラ) 》 
第12話


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人間の2000倍の大きさになった私。完全に無敵モード!
都市が、あまりにも小さく見えます。
ふと気がつきます。紫色のエネルギーフィールドの中で、
私は何故か裸エプロン姿になっていました。
そして黒い色の首輪を首につけています。何なのこの首輪?

防衛隊の戦車部隊と戦っていた私は、
動きやすいランニングシャツと黒いスパッツ姿でした。
おそらく巨人族の魔力です。戦闘しやすい服装に変身したのでしょう。

それが、またどうして裸エプロン姿になっているのでしょう??
まぁ、深く考えることもないです。今の私は超巨人。
どんな姿でも気にする事なんかない。 
もしかしたら巨人になった時の姿が裸エプロン姿だったので、
それが普段着になったのかもしれないのです・・・ちょっと情けないかしら。
あぁ、それにしても、なんだか、とっても気持イイ。

その時でした、背後から誰かが私を抱きしめたのです。
「あっ!」と思わず声が出ます。後ろを見ると、あの男!
私と同じ巨人のアキラです。完全に裸の若い巨人男性。
アキラも私とほぼ同じ大きさになっています。そうでした、
こんなに大きくなった私を抱ける男など世界にいません。
同じ巨人族のアキラ以外は・・・。

「ようやく巨人らしくなったね、沙紀、さあ楽しもうぜ」 アキラが言います。

本当なら夫のいる私は、こんな男を押しのけねばならないでしょう。
しかし動けません。アキラが強いと言うより、
背後からアキラに抱かれてすごく気持ちがいいのです。

私の腹部から胸をなぞる様に、アキラの手が触れていきます。
アキラの力強い手が、私の胸を触りそうになった時、
私は「ダメ!」と叫びます。まだ夫を乳首の上に乗せているのです。
バリアーで保護しているとはいえ、アキラの力なら夫を簡単に潰してしまうでしょう。
私は振り返り、アキラをそこに押し倒します。
アキラの巨体に多くのビルが潰されてしまいます。
ゴメンナサイ!町の人達。

しかし、どうしようかしら? アキラの方が私よりもずっと強いのです。
このままでは力ずくでレイプされるのは時間の問題。
と、とにかく私の胸を触らせないようにしなければいけない!
次に私のとった行動は自分でも思いもよらない事でした。
何とアキラの上に馬乗りになり、シックス・ナインの姿勢をとったのです!
この態勢なら私の胸にアキラは触れません。



アキラの大きなペニスをぎゅっと握り締めます。
とにかく今はアキラを満足させてやるしかありません。
ところが突然の衝動が全身に走ります。
逞しい巨人の男とSEXしたいという感情が燃え上がってきました。

今までに経験した事のない欲望の声が脳の中枢に響き渡ります。

「こんな男に…今日出会ったばかりの巨人の男を… 私 欲しがってる」
私の理性が壊れていきます。

巨人アキラの若い肉体に魅了されていました。
小人達の作った建物と駅を破壊する喜びを知った私は、
もう完全に巨人の女として目覚めていました。

欲しい・・・若くて逞しい、私と同じ大きさのオトコに抱いて欲しい。
もう人間の常識など必要ありません。
ここにいるのは恋人を欲しがる一人の巨人女性なのです。


<ここは地下200m、防衛軍秘密基地>

防衛庁長官の鏑木は決断を迫られていた。
政府上層部は数年前から「巨人の襲撃」を予想していたらしい。
新型の地底貫通弾「バンカーバスターV7」を同盟国から購入していた。
直撃すれば地下30mの核シェルターでさえ破壊できる超爆弾。 

これを使えばいくら巨人でも無傷ではすまない。
大勢の市民が爆発の巻き添えなるが、もう決断するしかない。
もって瞑すべし。司令官は命令する。
「バンカーバスターによる空爆を開始せよ、
なお本作戦において市民の犠牲は一切考慮する必要はない」

ネットでリアルタイムで送られてくる画像。

しかし、爆弾を搭載した重爆撃機が巨人のいる都市に到着した時、
彼らが見たのは驚くべき光景だった。
さらに巨大化し身長数千mになった巨大な男女が、
都市の多くのビルを巨体で押し潰しSEXをする姿だった。

いったい何千人の人間が潰されているのか確認もできない。

防衛庁長官はぼんやりと巨人の姿を見る。
何という破廉恥な巨人のカップル。 
女が男の上に乗り、男女が体を逆方向に向け合って行う性行為。
69の形に見えるからシックス・ナインと呼ばれている行為だ。



衆人環視の中、全く気にもせずに行われる性行為。
いや・・・人間の男女が野外でSEXをしたい時、
アリが見ているから恥ずかしいとか思うのだろうか?
人間の2000倍の大きさの巨人達にとって、
小人の視線や都合など全く気にしなくていいのだから。

そして、淡い紫色の不思議な光が周囲を包んでいる。
何だか分からないが、あの光の中にいれば巨人がますます強くなるような気がする。
もはや核兵器の攻撃も無意味だと鏑木は直感する。

重爆撃機は命令通りバンカーバスターを巨人に向けて発射する。
巨大な男女はシックス・ナインのポーズをとっているので、
その爆弾は全て女巨人の背中で炸裂したが、爆炎が上がっただけ。
巨人は全く動じない。人の背中にゴマ粒を投げつけたダメージもない。
人類は巨人の前に敗北したのだ。

我々は話し合いによる平和共存の道を探るべきだったのでは・・・。
いや・・・話し合いなど無意味だ。
鏑木長官は状況を理解していた。

人類と巨人は共存できないのだと。


(続く)


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