《 終末のマリア  》 4
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マリアの圧倒的なパワーを見て
それ以来、彼女と戦おうとする者はいなくなった。
いや、マリアのあまりの大きさに抵抗など無意味であった。



地球人の反応は様々であった。恐怖に泣き喚き、正気を失うもの、
女神の存在を崇め、崇拝するもの。
そして最も多いのは、その美しく巨大すぎる肉体を崇拝し、
性別を問わずその女肉を思い浮かべ、崇める者であった。

地球に降り注ぐ熱く濃厚なマリアのフェロモンが、
生物の常識を超え、性欲に溺れさせているのであった。

マリアは急がなかった。時間は無限にあるのだ、
地球人どもに彼女の乳首の中に楽園を造ってやるのです。
細菌サイズの小人たちはマリアの生気をもらい、乳ミルクを飲んで、
ただマリアを楽しませるためだけに生きるのです。
小人たちのマリアの乳ミルクを飲む美味しさと、
生体エネルギーをもらう快感は彼女にも伝わってきていた。

自分の乳首に数十億人もの地球人を住まわせ保護する。
マリアはそれから毎日、地球人を吸い上げ乳首に運んだ。

なんて幸せなの。快感に喘ぐマリア。
地球に来て本当によかった。
地球人に自分の乳首を解放してよかった。
みんなは、私といっしょに永遠に生きるのよ。

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そんな日々が続き、一年がすぎた。

「さて、そろそろ最後にします。
地球の皆さんはみんな私の乳首の上で生きるのです、永遠に」

全人類の頭の中にテレパシーと映像が送られる。
それは、地球よりもっと大き過ぎる美女サキュバスのおっぱいが、地球を潰そうと迫る映像であった。
その映像を見て、無慈悲な運命に泣き叫ぶ声、マリアへの賛辞の言葉を囁く声、
そしてオナニーをして性欲を爆発させ、興奮の極致に喘ぐ声。

様々な声がマリアにハッキリと聞こえていた。



愛おしい物を見るような目で、地球を見つめるマリア。

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地球上の生物の頭の中に、巨大過ぎる乳首が一気に盛り上がる映像が送られる。
地球上の全ての人間がマリアの乳首に吸い込まれた。
じつに80億人もの人間を自分の乳首に捕らえた彼女。
80億人分の快感がマリアの頭に響く。
(あぁ、みんな、これからもずっといっしょよ)

そうしてマリアは地球を離れ。大宇宙へと旅立った。

いつか遠い宇宙で再び再生の物語を見れるかもしれない。



(終わり)

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