「なんだ、あれは!?」
俺は、はっきりと声に出して言った。

その日ヘリでの輸送任務を終了し、本部に戻る途中、俺は信じられないものを見た。

見慣れたビルの街中に、巨大な肌色の山ができている。

「女・・・???」
そんなバカなことはありえない。 あまりにも大きすぎる。

しかし、どう見ても、あれはビキニを着た女性が街に座っているとしか見えなかった。

俺はヘリを大きく迂回させて、彼女の方に向かった。

俺のヘリは、だんだん彼女に近づいていく。
操縦桿を持つ俺の手に汗がにじむ。
体が小刻みに震えていた。


間違いなく、彼女はそこに存在した。

でかい! 信じられないくらいでかい!!

高層ビルも、彼女にとってはただの玩具だ。

巨大な彼女にとって、人は小さすぎて見つけることさえできないだろう。


やばい! 早く逃げなければ・・・。 俺は焦った。

しかし、理性とは裏腹に、俺はヘリをさらに彼女の方に進めた。


女のはじけそうな巨胸は、あまりにも美しかった。


その時俺は彼女の巨大な胸の谷間から、目が離せなくなっていた。



目次に戻る 他のショート・ショートを見る