《 ある夜の出来事 》


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静かな夜、見渡す限り広がる星空。

涼しいし、今日は野宿といきますか。

ヒロキは大草原を見渡せる丘に登り、横になった。

ヒロキがアイマスクをつけ、眠りに入ろうとしたら、
下から女性の声が聞こえてきました。

「あ、流れ星!!」

次の瞬間、聞き慣れた声がヒロキの耳に入った。

「兄さんともっと親密な関係に!もっと兄さんと親密な関係に!!
もっと・・・あ〜!!!!消えてしまった・・・」


鬼羅々!?」

ヒロキは思わず大声をあげてしまった。

「きゃ!覗き!?」

「安心せい。ちょっと見てくる。」

ヒロキはアイマスクをしていることを忘れ、逃げようにも視界が暗く、分からない。

だが分かった。自分の背後に巨大な影があることを・・・そして、地響きが走った。

「やっぱり兄さん・・・ポポッ」

「き、鬼羅々・・・」





鬼羅々は小さな声でささやいたつもりだったが、巨大なので下の人達に丸聞こえだ・・・

「何をしていたのですか?もしかしてワシを見てたのですか?・・・ポポッ」

「違う!!!今日は星空が綺麗だから野宿でもと思ってな・・・」

「・・・兄さん・・・その眼帯を取って見て下さい。」

「ん?おう。」

ヒロキはゆっくりアイマスクをはずすと・・・鬼羅々の爆乳が目に入った。

さらしを巻いているがぎりぎりである。

「・・・・・・・・・・・・・・・」

「どうです?兄さん?少し胸が大きくなったんですよ。」

「・・・あ〜、鬼羅々・・・この下ってもしかして・・・・」

「温泉ですけど・・・」

「はっ!?鬼羅々!!オレは断じて覗きなど・・・」

「分かってますよ。兄さん。兄さんはそんなことしないと信じてますから。」

「ありがとな・・・すっかり眠気が覚めちまったな。オレ、家に帰って寝るよ。」

その時、ヒロキの体は軽くなった。ヒロキは鬼羅々につまみ上げられていたのだ。

「うわっ!!鬼羅々!?何すんだよ!!?」

「今夜は混浴なんてどうですか?」

「へ?」

ヒロキはゆっくり下へと運ばれる・・・

「鬼羅々、なんだったの?」

「客人じゃ。すまぬが、場を空けてくれぬか?」

どんどん気が遠くなる・・・

『オレ、どうなるのかな・・・・・・』



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